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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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間違いだらけのビジネス戦略

満足度★★★
付箋数:20

日本マクドナルドホールディングスは、
連結売上高を2012年の2947億円から2014年の2223億円へ、
この2年間で724億円も減少させました。

店舗も111ヶ所が閉店し、FCも69店舗が撤退しましたので、
窮地に陥っていることは、誰が見ても明らかです。

このような状態から、マックがシェアを落とし、
その分がモスに流れていると見ている人も多く、
一般には「マック絶不調、モス好調」と認識されています。

しかし、この見方は正しくないと、山田修さんは指摘します。

正しくないのは、「モス好調」の部分です。

マックの売上高減少分が724億円もありますから、
その半分でも取り込めば、確かに好調と言えますが、
モスの売上高は「少しも動いていない」に等しく、
2015年3月期の売上高の伸びはわずか1.5%でした。

店舗数で見てもここ数年間で、10店に満たない増加なので、
好調というほどの状況ではありません。

また、山田さんはモスの「顧客満足度日本一」についても、
疑問を呈します。

モスは、2015年度JCSI(日本版顧客満足度指数)第1回調査の、
飲食総合部門で、実際に1位となっています。

しかし、この調査では「客単価の割にサービスの印象がいい」
ことを見ているに過ぎないと山田さんは指摘します。

  「例えばしゃぶしゃぶ専門店 “木曽路” は7位だが、仲居さんが
  テーブルで料理をつくってくれる本格お座敷レストランの
  サービスより、モスのそれが手厚いというのは無理がある。」

同様に同じハンバーガーチェーンであっても、
マックの客単価が578.5円に対し、モスは910.4円と
倍近くの開きがあるので、顧客満足度指数だけでは、
単純に比較できないと山田さんは言います。

  「私は37才から59才まで22年の間に6つの会社で社長を務め、
  業績を落としていた企業をV字回復に導き、
   “企業再生経営者” と呼ばれたこともありました。
  現在は経営者に戦略策定の指導、企業内の幹部研修を行う傍ら、
  大手ニュースサイト “ビジネスジャーナル” で連載をしています。
  この本は、そんな本書と同名の連載を抜粋、まとめたものです。」

話題になったビジネス事件を取り上げていて、
その失敗の原因について、鋭く言及していますから、
連載記事が人気が高いのもわかります。

失敗の原因について、深く分析している訳ではありませんが、
経営の裏舞台を少し見せる程度の踏み込み方が、
重すぎず、軽すぎず、記事として読むには、丁度良い感じです。

ただし、「出来るだけタイムリー」をモットーとして
書かれた記事をまとめた本ですから、本書の賞味期限は
決して長いとは言えません。

2014年の秋以降の記事が掲載されているので、
私が読んだ時点で、既に1年以上経過している記事もあります。

書籍化されると、テーマごとに記事が分類され、
読みやすくはなっていますが、やはり旬なうちにWEBサイトで
読んだ方がいいように思えます。

現在の連載はこちら「間違いだらけのビジネス戦略
以前の連載はこちら「展望!ビジネス戦略

この本から何を活かすか?

  「アマゾンより速い! ヨドバシ・COMがスゴすぎる?」

本書には、日本の人口ベースで60%を超える地域で
当日6時間以内の配送を実現したヨドバシ・COMの
物流体制について書かれていました。

先日、私はヨドバシ.COMで「キムワイプ」を3箱注文しました。

こんな単価の安いものが「配送無料」であることも驚きましたが、
朝4時半に注文して、私の住む北海道に午後3時に到着したことが
それ以上に衝撃的でした。

確かにヨドバシ.COMはスゴ過ぎます。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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