活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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脳が認める勉強法

満足度★★★★
付箋数:25

ダイヤモンド社の小川さんから、献本いただきました。
ありがとうございます。

あなたは、新しいことを覚えるときに、
どんな環境で、どのようにして勉強してきましたか?

音楽など聞かずに、静かな場所で勉強する。
場所を決めて、座ったまま勉強する。
一夜漬けで勉強する。
苦手な問題を何度も繰り返し、反復学習をする。

これらの勉強方法は、脳の機能からすると、
実は、あまり効率のいい勉強方法ではなかったようです。

本書は、NYタイムズでベストセラーになった、
話題の「勉強本」の日本語訳です。

著者は、25年にわたって科学と健康の記事を書き続ける
サイエンス・ライターのベネディクト・キャリーさん。

本書はこれまで定説となっていた多くの勉強方法が
間違っていたことを指摘し、本当に効率のいい勉強方法を
多くの事例と共に示します。

まず、静かな所で勉強するよりも、音楽を聞きながら
勉強した方が、思い出す手がかりが増えるので効果的。

場所も一箇所にとどまるよりも、場所を変えて、
いろいろな環境で勉強したほうが記憶に鮮明に残ります。

次に、時間の使い方に関しては、分散して勉強する方が、
一度に勉強するよりも、はるかに効果が高いようです。

例えば、2回に分けて勉強する場合、2回目をいつ勉強するのが
最適なのかは、試験までの期間に応じで決まります。

試験までの期間が1週間なら、2回目の勉強は1~2日後。

試験が3ヶ月先なら2週間後で、1年後の試験なら1ヶ月後に
2回目の勉強をするのがベストのタイミングのようです。

そして覚えるのに使う時間と、反復に当てる時間の
理想的な比率は1:2。

1/3の時間で覚え、残り2/3の時間で反復します。

ただし、同じことだけを繰り返し反復すると、
効果が頭打ちになってしまうので、別のことの復習を間に挟む
「インターリーブ」というテクニックを使います。

インターリーブは、予期していないことを脳に準備させるので、
アクシデントにも強くなります。

そして、最も効果の高い学習テクニックは、
「自分で自分をテスト」することです。

復習に時間を使うつもりなら、自己テストした方が、
記憶の定着と理解が、大幅に上昇するようです。

自己テストといっても、さまざまな形があり、
鏡の前で暗唱したり、キッチンを歩きながら自分に向かって
学んだことを説明するのも自己テストになります。

「他人に説明すると自分の理解が深まる」と、よく言わますが、
これは脳科学的にも、その効果が証明されているようです。

また、大学受験のときに「赤本」をいつやるかは、
悩ましい問題でしたが、本書では「最初」にやるのが
効果的との見解を示しています。

知らないことをテストする「事前テスト」には、
その後の学習効果を高めるので、全然解けなくても
まず、やってみることが重要なようです。

本書は、キャリーさんの経験に基づく勉強方法ではなく、
多くの科学者に取材を重ね、実証データや研究論文から
解き明かした、脳科学的に根拠のある勉強法です。

350ページを超える大作ですが、サイエンス・ライターとして
活躍しているだけあって、読み物としても面白い。

この本から何を活かすか?

  Q. 創造性を必要とするプロジェクト(課題や仕事)が
   長期にわたる場合、優れた結果を出すために有効な
   テクニックはあるか?

  A. ある。そういうプロジェクトを抱えたときは、できるだけ早く
   着手し、「行き詰ったら中断してよい」と自分に言い聞かせる。

これは、物事を中断した方がよく覚えているという
「ツァイガルニク効果」で、記憶に差がでるだけでなく、
創造性も飛躍させる効果があるようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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