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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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無印良品が、世界でも勝てる理由

満足度★★★
付箋数:21

無印良品とユニクロの海外展開が、比較されることがあります。

MUJI(無印良品の海外店)は、海外に進出してから
24年で25の国や地域に進出し、301店舗を展開しています。

一方、ユニクロは2001年から海外進出を始めているので、
14年間で15カ国、789店舗を出店しています。

この数字を比較すると、ユニクロの方が10年も短い期間で、
MUJIの2倍以上の出店をしていますから、
「MUJIの海外展開はうまくいっていないのでは?」と
思う人もいるかもしれません。

しかし、無印良品は「これでいい」と考えているそうです。
むしろこれぐらいのスピード感が、無印良品らしいと。

なぜ、MUJIは急速な海外展開を行わないのでしょうか?

それは1店舗ずつ黒字にして、投資した分のお金を回収してから
新しい店舗を作る方針があるからです。

実はMUJIがこの方針に至るには、長い失敗の歴史がありました。

MUJIの海外展開は初めからいばらの道で、急ピッチで出店しても、
閉鎖が相次ぎ、最初の11年間はずっと赤字のままでした。

しかし、1店舗ずつ着実に出店する方針に転換してから
2002年に初めて黒字化を果たします。

現在は、その手堅い展開が功を奏し飛躍期に入っています。

2013年の海外事業の売上高は284億9100万円で前年比19.0%増。
2014年は売上高468億1600万円で前年比64.3%増。

「良品計画(無印良品の会社名)の海外展開は好調」と
報道されるようになったのです。

本書は良品計画前会長の松井忠三さんが、これまでMUJIが
苦しみながら海外展開するなかで見つけた成功法則を
まとめた本です。

「仕組み」、「商品コンセプト」、「戦略」、「人材」
などの切り口から成功の秘密を語ります。

  <海外で勝つ7つの方法>

  方法1 オリジナリティを持つ
  方法2 郷に入っては郷に従え
  方法3 グローバル化の三条件を確立させる
  方法4 コストはいつも最重視
  方法5 失敗しない仕組みをつくる
  方法6 国別の浸透度に出店のペースを合わせる
  方法7 海外に向いている社員の選び方

私が面白いと思ったのは、このような海外展開のノウハウを
積み重ねても、松井さんは日本でも海外でもビジネスの本質は
変わらないと結論付けている点です。

これは人についても同じです。

「グローバルな人材をどう育てればいいのでしょうか?」
と質問を受けると、松井さんはいつも次のように答えるようです。

  「私の答えはいつも同じ、 “グローバル社員はいない” です。
  これを言ってしまうと身もふたもないかもしれませんが、
  海外で活躍できる社員と、日本で活躍できる社員は同じです。
  私は、これまで良品計画の社員を大勢見てきましたが、
  海外で活躍できる社員は特別な資質を持っているわけでは
  ありません。仕事ができる人は、どこへ行っても仕事ができます。
   “元々グローバル向き” な人がいるということではないのです。」

そんなことも言いながら、本書では海外で活躍できる8つの条件
(イノベーターであること、実行力、徹底力、本質追求能力、
先見性、人に任せられる力、現場・現実への対応力、勇気)
を挙げています。

確かに、この8つの条件をすべて持っている人は、
日本でも間違いなく活躍できるように思えます。

この本から何を活かすか?

  「これからの時代は、世界で成功しない企業は日本でも
  生き残れません。それがますます顕著になっていくのだと思います。
   “海外に進出するかどうか” で悩んでいる場合ではなく、
   “どのように進出するか” を悩む段階にきているのです。」

この松井さんのメッセージも、企業を個人に置き替えて
読む必要があるということなのでしょう。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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