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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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オトナ相手の教え方

満足度★★★★
付箋数:21

大人に教えるのは、子どもに教えるのとは違って、
なかなか難しいものです。

これまでの経験があるので、プライドが高く、
自分の考えも持っているので、素直に話を聞いてくれません。

また、教える側も教えることが専門ではありません。

忙しい仕事の合間を縫って、準備する間もない中で、
教えなくてはならない状況も多いでしょう。

自分でもほとんど知らないことを、
急に教える立場になることさえあります。

  「多様な背景を持つ大人に対して、教えた経験もない、
  教え方も知らない、言ってみれば “素人” がいきなり教える
  立場に立つ。これが、大人相手に教える際に感じる難しさの
  原因です。だとすれば、 “大人相手の教え方” を知れば、
  その難しさが解消されるかもしれません。」

本書の著者は、普段企業研修で大人相手に
教える仕事をしている関根雅泰さん。

本書では、研修などで教える場合とOJTで教える場合の
それぞれについてわかりやすく解説しています。

本書で大切にしている、教えることの本質は2つあります。

1つ目は、「相手の立場に立つ」こと。

教え上手な人は、何がわかっていないかを把握していて、
説明が丁寧で、ポイントも明確。

教わる側の気持ちもわかってくれています。

これらはすべて、「相手本位」にならなければできないこと。

本書がわかりやすいのも、大人へ教えることの難しさを
痛感している読者の目線で書かれているからなのでしょう。

2つ目は、「学習の手助け」をすること。

教えるのだから、当たり前のように感じるかもしれませんが、
これが意外と難しい。

教えることは、命令ではないし、
一方的に知識を与えることではありません。

相手が理解して行動が変わる。
自ら学習して、成長できるようになる。

このように変化して、初めて教えたことになるのです。

本書では、大人相手に教える場合、
学習=「獲得」、「参加」、「変化」と定義しています。

例えば、この中の「獲得」については、
押さえておきたい3つのポイントが示されていました。

まずは、「コップの大きさ」を確認すること。

教える前に相手の経験や知識の度合いを確認し、
これまで相手が経験してきたことや学んできたことを
尊重する態度を示します。

次に、「小分けして入れる」こと。

コップの大きさがわかったら、あれもこれもと詰め込まず、
理解できる範囲に小分けして伝えます。

本書が、文字を少なめにしているのは、わかりやすさを優先し、
あえて持っている情報をすべて伝えないように注意して
書かれているからなのだと思います。

最後のポイントは、「理解度の確認」。

ここで、やってはいけないのが、「わかった?」と訊くことと、
「何か質問ない?」という訊き方です。

「わかった?」と訊いても、「はい」と答えるか、
「はあ」と答えるかの2通りしかなく、
相手の理解度を知ることができません。

「何か質問ない?」と訊いても、何がわかっていないかが、
わかっていない人からは、何の質問も出てきません。

理解度は、「言葉にしてもらう」、「文字にしてもらう」、
「行動してもらう」の3つで、確認する必要があるようです。

この本から何を活かすか?

新人にOJTをする場合、何人もの人が、
手分けして教える場合があります。

こういったケースでは、「過負荷」と「混乱」が起こりやすい。

「過負荷」と「混乱」を起こさないためには、
1人は調整役になって、新人のコップの容量を確認しつつ、
交通整理をすることが望ましいようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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| 組織・社内教育・コーチング | 09:18 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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