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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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銀行員が顧客には勧めないけど家族に勧める資産運用術

満足度★★★
付箋数:13

   「 “おいおい、こんな金融商品、本当に販売してもよいのか?
  これは少なくとも自分の家族には勧められないな・・・・” 
  そう思いながらも、課せられた仕事のノルマをこなすため、
  お客さまにはせっせと終身保険や個人年金保険、
  毎月分配型投資信託を勧めます。お客さまのニーズが
  あるのだからと無理に自分を納得させながら営業しているのです。
  そしてその一方で、自分の資産を運用するときには、
  コストが極めて低いインデックスファンドやETFを
  活用していたりするわけです。」

本書は、邦銀と外銀の両方を経験した元銀行員の
高橋忠寛さんが、資産運用について指南する本です。

売り手側である銀行の裏事情や銀行員のホンネを明かし、
騙されないために注意するべき点を伝えます。

高橋さんは資産運用に関する考え方の成熟度には、
3つのステージがあると言います。

最初は、「食わず嫌い」の段階。

関心がないから、よく知ろうともしない。

よくわからないから、何となく投資は「怖いもの」という
イメージを持っていて、何も動きません。

ただ、もっとも貴重な「時間」だけが消費される段階です。

次に迎えるのが「興味関心が高まる」段階。

部分的な情報を聞きかじって、「儲けることができるのでは?」
と思うようになり、いろいろな投資方法を実際に試してみます。

タイミングによっては、たまたま儲かることもあり、
「確実に儲けることができる」と勘違いする人も多くなります。

儲けることだけに目が行って、手数料や効率は気にしません。

最後は、「達観した」段階。

ここまで来ると、何度かの大暴落も経験しています。

「確実」と思えていたことが、「確実なものはない」と悟ります。

これまで時間と労力をかけてきたことは、無駄ではなくとも、
必ずしもそれが報われるとは限らないことを知ります。

酸いも甘いも知ってしまったので、かつて程、
投資に衝き動かされることはありませんが、
コストも考えて、淡々と資産運用できるようになります。

高橋さんは、日本人の多くは「食わず嫌い」の段階で、
次に多い層が少し「興味関心が高まる」段階だと言います。

これらの層が、最も金融機関に騙されやすい。

  「これらの段階の人が、金融機関の営業担当者の言いなりで
  金融商品を選んでいると、大事な資産を増やすどころか、
  逆に減らしてしまうはめになる恐れがあります。
  なぜそうなってしまうのかという実態と、そうならないための
  対処法について、これから本書でやさしく説明していきます。」

騙されないための本は大きく分けて2種類あります。

一つは、金融商品自体のカラクリを説明して、
買ってはいけない金融商品を警告する本です。

吉本佳生さんの『金融商品にだまされるな!』などが代表ですね。
(紙の本なら『金融広告を読め どれが当たりで、どれがハズレか』を
中古で購入することがオススメ)

もう一つは、金融機関の販売手法や営業担当者のインセンティブを
明らかにして、人に騙されないように警告する本。

本書は、この後者に該当します。

本書は、こういった本を何冊も読んでいる方にとっては、
それほど目新しいことは書かれていませんが、
これから投資を始めようと考えている人にとっては、
比較的安心して読める本だと思います。

この本から何を活かすか?

本書で勧めている投資方法は「コア・サテライト戦略」です。

これは、退屈な資産形成の重要性を理解したうえで、
少しお楽しみ的な要素の入った投資を組み込んだ投資方法。

コアとなる8割程度は、王道的なポートフォリオに投資し、
サテライトとなる2割程度は、自分の好きな投資を楽しみながら
行う方法です。

金融機関の営業担当者のアドバイスを聞いてばかりいると、
このコアとサテライトの割合が逆転してしまうようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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