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上司の9割は部下の成長に無関心

満足度★★★
付箋数:22

なぜ、9割もの上司は部下の成長に関心が持てないのか?

その要因は上司側にも部下側にもあります。

まず、上司側の要因としては、上司自身がプレイングマネジャー
であることです。

プレイングマネジャーは、プレーヤーとしての仕事と
マネジャーとしての仕事の両方が要求されます。

  「部下のマネジメントを行いながら自らの現場の仕事をこなし、
  さまざまなプロジェクトや会議にも駆り出され、
  さらには手続き的な業務にも追われているのが “今どきの上司像” 
  なのです。多忙を極める上司たちには、部下の育成に関心を寄せる
  余裕などありません。」

要するに、上司は忙しすぎて、部下に関心が持てないのです。

このような環境で働く上司にとって、面談などの部下育成は
「やるべきこと」から「やりすごすこと」へと変わっているのです。

次に、部下側の要因で上司が敬遠してしまう要因は、
まったくやる気を感じなかったり、
素直に言うことを聞いてくれない部下が多いことにあります。

若者の価値観が変化しているので、上司が自分の価値観に
照らしあわせると、部下が何を考えているのかわからないのです。

例えば、ひと昔前の常識では、派遣社員よりも正社員に
なった方がいいと考えますが、若い世代にとって
必ずしも正社員がいいとは限らないのです。

正社員になって、残業やプレッシャーが増えるよりも、
働きやすい時間帯に決められた仕事をこなし、
その分だけきちんと給料をもらいたいと考える人も多いのです。

本書は、このように価値観の多様化する時代において、
「人が育つ現場」を取り戻す方法を解説した本です。

著者は、2008年に人材育成の専門家集団FeelWorksを創業以来、
250社以上の企業に「上司力研修」などのプログラムを
提供している前川孝雄さん。

本書では、上司が部下の成長や育成に関心を持てなくなった
原因を分析し、これまでサポートしてきた企業の実例も
踏まえながら、「人が育つ現場」を取り戻す道筋を示します。

  「よく勘違いされていますが、部下が育つのは、上司が手取り
  足取り仕事を教えたときではありません。研修したから
  それだけで人が成長するという類のものでもありません。
  部下が一番育つのは、以下の三つの条件が揃ったときです。

  1. 背伸びしなければいけない仕事の機会が与えられる
  2. 周り(上司や先輩)の協力を仰ぎながらやり遂げる
  3. 周り(主に上司の介入)によって振り返りをする

  このことは今も昔も変わらない、人材育成の普遍的な
   “在り方” です。」

かつての日本企業では、上司が意識しなくてもこの3つの条件が、
自然と揃ったそうですが、今の時代は、意図的に条件を揃え、
かつ、やり方を変える必要があるようです。

  第1章 「部下の成長に関心が持てない上司」が増えたのはなぜか?
  第2章 それでも、上司が部下育成に関心を持つべき理由
  第3章 「部下を育てられる上司」になるために
  第4章 「人が育つ現場」の作り方
  Case1 日本郵政株式会社 東京支社
  Case2 株式会社西武開発

本書で示されているのは、現場で多くの仕事を抱える
上司の悩みを理解した上での、解決の処方箋ですから、
気持ち的に共感でき、素直に実行できるように思えました。

この本から何を活かすか?

  「部下育成は、時間がかかるもの。一朝一夕に成果を感じる
  ことはできません。しかし、一度その喜びを味わえば
  やみつきになるほど魅力的な仕事でもあります。」

部下の成長は、上司の指導だけによるものではありません。

しかし、本人以上のその変化を見続けてきた上司だからこそ、
成長した部下の姿を見ると、我が子が成長したような感動が
あるものですね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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