活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

PREV | PAGE-SELECT | NEXT


≫ EDIT

マーケット・インテリジェンス論

満足度★★★
付箋数:19

  「本書では、ICT(Information and Communications Technology)
  調査会社のアナリストの視点から、アナリスト業務に関わる
  ステークホルダーである、ICT企業、通信事業者、流通チャネル、
  部品メーカー、ODM(Original Design Manufacturer)、
  政府・官公庁・外郭団体、ユーザー企業、一般ユーザー、
  金融機関、報道機関にも言及しながら “Market Intelligence”
  について論述する。」

著者は、IT専門の調査会社、International Data Corporation
の日本法人IDC Japanの代表を務める竹内正人さん。

タイトルの通り、マーケット・インテリジェンスについて論じる、
かなり硬派な本です。

ところで、「マーケット・インテリジェンス」とは何か?

インターネットで検索してみると、同じような言葉で、
「マーケティング・インテリジェンス」も出てきますが、
言葉としては、「マーケット・インテリジェンス」が正しいようです。

本書では、マーケット・インテリジェンスについて以下の通り
定義します。

  「市場の動向に関わるデータを体系的・統計的に収集・分析し、
  その洞察・予測を通して(経営層の)意思決定を支援すること」

ここでのインテリジェンスは、「知能」や「知性」という
意味ではなく、情報を入手する活動の「諜報」という意味で
使われています。

更にもう一段深く掘り下げて考えるために、
マーケット・インテリジェンスの説明の中で使われている、
「洞察」という言葉についても、次のように定義されています。

  「ビジネス対象とする市場の動向を見通して、自社製品・サービス
  のビジネス上の課題や価値を関連させて考察すること」

つまり「経営意思決定のための市場調査」を大袈裟にしたものが
マーケット・インテリジェンスというわけです。

市場情報に関しては5つのプロセスで活動を行います。

  1. 市場データを収集する
  2. 市場規模と業績を推定する
  3. 市場の推定値を分析する
  4. 市場を洞察する
  5. 市場動向を予測する

また、マーケット・インテリジェンスには、
意思決定を支援する意外にも、次のような使命があります。

  ・ビジネス機会を発見する
  ・戦略立案を支援する

ただし、実際に企業でマーケット・インテリジェンス部門が
設置されたからといって、すぐにこれら全ての使命が
果たせるわけではなく、部門の成長に合わせて段階的に
果たせるようになっていくようです。

  第1章 市場動向を把握する
  第2章 マーケット・インテリジェンスとは
  第3章 マーケット・インテリジェンスを実現するための組織
  第4章 競争優位をどう創るか

正直、読んでいて面白い本ではありません。

しかし、事の大小は別にして、意思決定のための情報収集は
どんな企業でも行われることです。

どのように市場情報を集めるのか、また、集めた情報を
業績改善にどのように活用すべきなのかは、
すべての企業に共通した課題です。

一般のビジネスパーソンには必要ないかもしれませんが、
意思決定する立場の人や、それをサポートする立場の人には、
参考になる本だと思います。

この本から何を活かすか?

  マーケット・インテリジェンスにどの程度予算を割くべきか?

日本の例ではありませんが、米IDCの調査によると、
  マーケット・インテリジェンスの支出額=会社の売上額×0.1%
となっています。

売上1兆円規模の大企業なら10億円の投資ですから、
経営の意思決定とはいえ、かなりの予算が組まれているようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加

| 経営・戦略 | 06:20 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://ikadoku.blog76.fc2.com/tb.php/2571-6b3138eb

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT