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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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広告コピーってこう書くんだ! 相談室(袋とじつき)

満足度★★★
付箋数:23

単独で読む本ではありません。

先に『広告コピーってこう書くんだ!読本』を読んでください。

2007年に刊行されたコピーライティングのバイブルですが、
コピーに限らず、自分を「発想体質」にするための本なので、
コピーや広告に関わらない人でも、「読まなければ損」と
思える必読本でした。

著者は、東京ガス「ガス・パッ・チョ!」や
資生堂/TSUBAKI「日本の女性は、美しい。」などで知られる
コピーライターの谷山雅計さん。

数々の広告賞を受賞している名コピーライターです。

前著の反響があまりにも大きく、谷山さんが行っている
コピーの授業では、「本は読んだのですが、こういうところを
もっとつっこんで教えてほしい」といった質問や要望が殺到し、
谷山さんは毎回4~6時間かけて答えていたそうです。

本書は、そんなおびただしい数の質問と回答の中から、
谷山さんが「これは広告の仕事を志す多くの人にとって、
意味があるのでは」と感じたテーマを選び、まとめたもの。

タイトルに「相談室」とある通り、コピーの悩みに答える
21本の「Q&A」が掲載されています。

ですから『広告コピーってこう書くんだ!読本』を教科書とすると、
本書はその副読本的な位置づけです。

しかし、本書にはページ数はそれほど割かれていませんが、
「将軍コピー」の書き方を体系的に解説した第2部と、
谷山さんが「ガス・パッ・チョ!」を作ったときの発想ノートが
袋とじ付録として掲載されています。

実は、メインではないものの、これらのパートの方が、
個人的には非常に価値があると思っています。

谷山さんは、コピーを大きく2種類に分類して、
それぞれ「剣豪コピー」と「将軍コピー」と呼んでいます。

剣豪コピーとは、ポスターや新聞に1回掲載されるコピーの中でも、
特に強い力を持っているものを指します。

一方、将軍コピーとは、キャンペーンコピーと呼ばれるもので、
広告キャンペーンの中心に据えて、さまざまな商品やサービス、
メッセージなどを一括にして、企業のイメージを伝えるコピーです。

将軍コピーは、企業の顔として何年も使われることがあり、
谷山さんの代表コピーの1つでもある新潮文庫の「Yonda?」は
16年も使われたそうです。

本書では、将軍コピーを書く際のチェックポイントを8つ挙げ、
はじめて、体系化して詳しく解説しています。

また、「ガス・パッ・チョ!」の発想ノートは、
本当に谷山さんが使った手書きのノートをそのまま掲載しています。

  「わざわざ袋とじにしたのは、ぼくの手書きノートが、
  読み取れるレベルとはいえ、あまりに汚いので、
  そのまま書店に並ぶと “乱丁” と勘違いされる
  おそれがあるから(笑)。」

これは本物のコピー版ですから、リアルなのはもちろん、
天才コピーライターの頭の中を覗いた感じがします。

谷山さんが言っていた「たくさん散らかす」というのが、
どういうことなのかが、このノートを見るとよくわかりますね。

更に、ノートには、「このときはこう考えたはず」という
谷山さんの解説文付き。

正直、この発想ノートだけでも、クリエイティブな仕事を
生業とする人にとっては、読む価値があると思えました。

この本から何を活かすか?

  「コピー以外では、どんなことを勉強しておくといいのか?」

谷山さんが、どこに行ってもよく聞かれる質問の1つです。

映画を見たり、新聞を読んだりするなど、
何か間接的に役立つものはないかという意味の質問ですが、
谷山さんは次のように答えています。

  「基本的には、 “本業がうまくなるには、本業をやるからだ” 
  とぼくは思うんです。」

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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