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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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わりきりマネジメント

満足度★★★
付箋数:22

  「これからご紹介するのは、 “わりきりマネジャー” になるための
  具体的なノウハウです。わりきりマネジャーとは、簡単に言えば、
  やるべき仕事の焦点を絞り、最少の労力で120%の成果を生む
  マネジャーのことです。」

本書の著者は、『プロフェッショナルサラリーマン』が
ベストセラーになった俣野成敏さん。

俣野さんが本書で紹介するのは、従来の手法と一線を画す
マネジメント方法です。

それを実践するのが「わりきりマネジャー」。
これは従来の「やりくりマネジャー」に対する言葉です。

多くのマネジャーは、時間や労力をなんとか「やりくり」して、
全部こなそうとします。

ここで優先されるのは「効率」。

しかし、いくら効率アップを目指して、それぞれのスピードを上げても、
新しい仕事は次から次へと増え、一向に仕事量は減りません。

常に「忙しい、忙しい」と言っている状態になり、
「やりくり」だけでは、やらなければならない仕事が増えすぎて、
逆にパフォーマンスが落ちることもあります。

これに対し、「わりきりマネジャー」は効率よりも、
「効果」を優先します。

時間は有限であるという事実を出発点に考えます。

注力するのは、仕事を増やさずに、
いかに仕事を減らすかということ。

全部で勝とうと思わずに、選択と集中によって、
平均点よりも総合得点を上げることを目指します。

マネジャーは、いつも上司と部下の板挟みになります。

常に足りない人員で現場を回さなければならず、
人員の補充どころか、更に人員削減になることさえあります。

新しい仕事は増えるのに、「残業時間を減らせ」と会社から
厳命されることもあるでしょう。

そんな矛盾のなかで、マネジャーが生き残っていくのに
必要なスキルが、「わりきり」マネジメントなのです。

個人的には、マネジメントの中でも、とりわけエネルギーを
使うのが「人材育成」だと思います。

本書のわりきりマネジャーは、部下を「2:6:2」に分けます。

あらゆる組織は、メンバーが入れ替わっても、
優秀な2割と、普通の6割と、あまり働かない2割で構成される
という法則です。

自然界のアリの集団の中でも、この構成が見られるため、
「働きアリの法則」とも呼ばれていますね。

本書では、全員をハイパフォーマーにしようという発想は捨て、
組織は生き物なので、こういう比率の構成になってしまうことは、
やむを得ないとわりきります。

その上で、それぞれの層に異なる接し方をします。

  ・上位2割のハイパフォーマーは「放置」
  ・中位6割のミドルパフォーマーは「教育」
  ・下位2割のローパフォーマーは「認知」

個人的には、部下を「2:6:2の法則」と「やる気あり・なし」
でマトリックスを作って分析していたのが興味深かったですね。

「仕事はできるけど、やる気がない部下」は、
金の卵だと思い、大きく育てるつもりで教育する。

反対に、「仕事はできないけど、やる気がある部下」は
仕事を任せると、大惨事になる可能性のある諸刃の剣。

やる気だけを重視して、チャンスを与えないように
注意する必要がようです。

この本から何を活かすか?

本書では、わりきって部下をマネジメントするための
口癖が28個紹介されていました。

その中で、仕事を減らすために最も効果を発揮するのが、
次のフレーズです。

  「それをやめてみたらどうなるの?」

日頃から仕事が多すぎると思っているマネジャーは、
これを口癖にするといいかもしれません。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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| 仕事論 | 06:24 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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