活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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ヒットを生み出す インスピレーションの力学、共感という魔法

満足度★★
付箋数:17

  「世界中の観客を魅了する映画という商品。決して共通ではない、
  異なる文化や生活背景を生きてきた人々が、異なる文化や生活背景
  を生きる観客のために、長い年月をかけて企画し、制作する
  映画にかかわってきた自分が考えてきたことは何か。

  今回、このような本をまとめる機会を得て、僕が一番思った
  ことは、この “クリエイティブのリレー” の中で、
  自分が体験してきた “アイディアの創造力” と、
   “実践力をともなったコミュニケーション” の僕なりの方法を、
  次の世代を担う人たちに伝えておきたいということです。」

著者は、『アルマゲドン』、『パイレーツ・オブ・カリビアン』、
ターミネーター2』、『カールじいさんの空飛ぶ家』などの
大ヒット映画の配給を手掛けてきた鈴木英夫さん。

30年間以上に及ぶ映画人生の中で培ってきた思考方法を
エッセイとして綴ります。

本書は、鈴木さんがウォルト・ディズニー・ジャパンの
日本代表を退任し、東映株式会社の執行役員に就くまでの
3ヶ月間に、これまでの自分の仕事を振り返って
書き留めたものをベースとしているようです。

  序章 映画配給ビジネスとは
  第1章 映画という商品
  第2章 コミュニケーション私論
  第3章 チームで戦う
  第4章 問題解決力と問題提議力
  第5章 アイディアの力学、アイディアの作法

では、鈴木さんが配給を手掛けた映画の中から、
カールじいさんの空飛ぶ家』のSWOT分析を見てみましょう。

  S(強み)
  ピクサー作品という絶大なブランド力とクオリティの担保。
  ファミリー層へ訴えるクリスマスムービーとしての好タイミング。

  W(弱み)
  登場人物が、若者や美人ではなく老人であること。
  宮﨑駿監督作品に代表される日本人が好きなタイプの
   “可愛らしい” キャラクターではないこと。

  O(機会)
  『トイ・ストーリー』から続くピクサーのCGアニメーションは、
  子供だけではなく、大人も観たいと思う作品となっている。

  T(脅威)
  大作が並ぶ時期なので、競合作品が多い。
  それまでの興行実績を下げるわけにはいかない。

このSWOT分析をベースに実際に配給を成功させるための
ゴール設定をすることになります。

例えば、「S(強み)」については、次のように深掘りします。

  「ピクサー作品のブランド力は確かに強いが、まだピクサー作品を
  一度も観たことがない人たちにはまったく伝わらない強さである」
          ↓
  「では、過去のピクサー作品を観る機会を増やすことは
  可能なのか?」
          ↓
  「もし可能であるならば、それはどのくらいの人たちに
  伝えることができるのか?」

このように考えて、テレビの映画番組で過去のピクサー作品を
放送することなどを具体的に検討するようです。

本書には、各章の最初に4ページの不思議なマンガが
掲載されていましたが、これが何を意図したものなのか
私にはよく分かりませんでした。

この本から何を活かすか?

本書では、次の3つの「海外コミュニケーション術」が
紹介されていました。

  1. 自分が日本語の達人でないのと同じように、
   相手も英語の達人でないはずと考える
  2. 「Perdon?」と聞くより、「おうむ返し」を使う
  3. 聞く力をつければ、英語が日本語のように聞こえてくる

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| アイディア・発想法・企画 | 08:33 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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