活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

PREV | PAGE-SELECT | NEXT


≫ EDIT

新・オタク経済

満足度★★★
付箋数:17

  「あまりにオタク然とした人を見かけなくなっており、
  そしてオタク一人あたりの消費金額が減っているのに、
  オタク市場は拡大している。つまり、今時のオタクは明らかに
  以前のオタクから変貌を遂げているわけですが、
  彼らの実態とこの謎を解き明かすのが本書の目的です。」

本書は、最新型の若者オタクの生態と消費傾向を調査した本です。

著者は、『ヤンキー経済』、『さとり世代』などを著した、
若者研究の第一人者の原田曜平さん。

「オタク然」というのも、かなりステレオタイプなイメージですが、
チェックのシャツに大きなリュック、あまりオシャレでないメガネ、
太っている、早口でまくしたてる・・・・。

こういった「アキバ系」と呼ばれる典型的なファッションの人は、
以前に比べ、最近ではほとんど見かけなくなったそうです。

また、オタクの消費金額については様々な調査がありますが、
一人あたりの消費金額は2004年に年間10万円だったものが、
2013年は2万5000円にまで減っているようです。

つまり、オタクのライト化が進んでいる。

しかし、オタク市場規模は2004年に2600億円だったものが、
現在は3兆円くらいの規模に膨らんでいるのではないかと、
原田さんは推測しています。

オタクというと、狭く深い存在でしたが、ライト化が進み、
浅く広い存在になったということです。

以前のオタクは少なからず、差別的に見られていた
ところがありました。

スクールカーストでは、ヤンキーやギャルは上位で、
オタクは下位という位置づけもありましたから、
自分がオタクであることを公言する人は多くありませんでした。

しかし今では、暗く、引きこもっているようなイメージは薄くなり、
キラキラしたモテ系の容姿を持っている女子が
オタクを自称したり、サッカー部のレギュラーの男子が
オタクであることを公言するようになりました。

社会人になっても、自己紹介で「◯◯オタクです」と、
ドヤ顔で言うのも、珍しいことではなくなり、
オタクであることを自分の肩書として使っている人もいます。

オタキングこと岡田斗司夫さんも、

  「もうヤンキーは校舎の窓ガラスを割る必要はなくなったし、
  オタクは社会から迫害されることもなくなった」

と発言しています。

こういったオタクのイメージアップは、市川紗椰さん、
中川翔子さん、栗山千明さん、加藤夏希さんといった
華やかな芸能人が、オタク性をアピールしてきたことも
貢献しているようです。

本書で原田さんが定義するのは、新しい2つのタイプのオタクです。

1つは「リア充オタク」。

社交性があり、普通に恋愛もする現実生活が充実している、
いわゆるリア充なオタクです。

もう1つのタイプは「エセオタク」。

こちらはオタクというパーソナリティ属性を、
自分のキャラとして利用し、対人コミュニケーションツールとして
利用している人です。

本書では、100名以上のオタクにインタビュー調査を行い、
新型オタクの発生原因と生態を探り、
その生態に合ったオタク向けのマーケティングを考察します。

この本から何を活かすか?

電車男で描かれたイメージのガチオタはいなくなったのか?

原田さんが、100名以上のオタクにインタビューした中で、
旧来型のオタクスタイルを貫いている「残存ガチオタ」だったのは、
わずか2、3名だったそうです。

弱虫ペダル』の主人公、小野田坂道くんも
「残存ガチオタ」でしたが、ロードバイクと出会って、
最新型の「リア充オタク」になりました。

従来型のオタクで居続けることは、現代においては、
かなり難しいことなのかもしれません。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加

| 社会・国家・国際情勢 | 07:22 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://ikadoku.blog76.fc2.com/tb.php/2553-47fee4fd

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT