活かす読書
ikadoku

ビジネス書・ベストセラー本・科学本を中心に13年以上、ひたすら本を紹介し続けるブログ。既に紹介した本は3700冊以上。

リクルートの口ぐせ

2015年10月17日
仕事論 0
満足度★★★
付箋数:21

  「これまでにも、リクルートに関する本は数多く出版されている。
  組織の強みや事業の構造、企業の歴史を知るには参考になる
  ものも多い。
   “人材輩出企業” と呼ばれ、さまざまな分野で活躍する人を
  生み出しているリクルート。経営者や起業家も数多く存在する。
  本書は、よく書籍に登場する “スター選手” のものではなく、
   “普通のリクルートの卒業生たち” が学んだことを整理している。」

リクルートの社員は、「口ぐせ」という形で、
リクルートの遺伝子を学びます。

それは日常業務の中で、上司や先輩たちから繰り返し聞いた
言い回しや、社員同士の会話の中で自然と口に出るフレーズとして、
身体の中に刷り込まれていきます。

本書はリクルート出身の有志28名が、在籍していた当時の
32の口ぐせをまとめた本です。

  第1章 「仕事を楽しむ人」に変わる口ぐせ
  第2章 「失敗をバネにする人」に変わる口ぐせ
  第3章 「競争を成長につなげる人」に変わる口ぐせ
  第4章 「仕事をつくり出せる人」に変わる口ぐせ
  第5章 「どこでも通用する人」に変わる口ぐせ

本書で紹介されている中に、次の口ぐせがあります。

  「このままじゃウチの会社まずいよね。」

これは、会社の状態や経営方針が良くないことを
他人事のようにグチを言う口ぐせではありません。

むしろ、その180度反対。
リクルートの「社員皆経営者主義」が現れた言葉です。

リクルートでは、仕事の主語が「リクルートとしては」で、
常に「自分=リクルート」です。

お客様に対して伝えるつらい話をするときも、「上司が」とか
「会社が」といった言い方をしないことが浸透しています。

だから「このままじゃウチの会社まずいよね。」は、
社員一人ひとりが危機感を持った自分ごとの口ぐせなのです。

  「社員が健全な危機感を持つことが健全な経営につながります。
  本来、仕事は目の前のことだけを指すのではない。
  どんな仕事も経営という眼鏡で見ると、つねにいろんなリスクと
  可能性をはらんでします。」

新入社員の頃から経営者のように考える習慣を持つので、
リクルートを卒業すると起業する人が多いのでしょう。

本書で紹介される32の口ぐせには、その根底に流れる
共通の哲学があります。

  「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」

これはリクルートの創業者、江副浩正さんが
社長だった当時の社訓です。

創業から8年目に当たる1968年に作られました。

残念ながら、リクルート事件後の立て直しで、
公式の社訓からは外されましたが、
いまでも卒業生の多くが大切にしている哲学です。

リクルートの社員や卒業生は、この哲学を
それぞれが自分なりに咀嚼して、成長の糧としているようです。

この哲学こそが、リクルートの遺伝情報を担う
DNAそのものですね。

この本から何を活かすか?

  「この3ヶ月でどれだけ成長したの?」

これは、「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」
の哲学を実践できているか確認するための口ぐせです。

リクルートでは入社すると、これをしつこいぐらいに問われます。

最初は入社したばかりで、機会をつくるも何も、
仕事すら覚えていないのに、どうやって成長するんだ?
と思うこともあるそうです。

しかし、意外と早い時期に、それも突然に、
自分を大きく成長させるチャンスはやってくるものです。

上から言われたことだけをやっている人は、
それに気づくことさえありませんが、
自ら機会を創った人にはわかる、成長の瞬間なのです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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