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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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未来に先回りする思考法

満足度★★★
付箋数:25

  「未来を先回りすることができる0.1%の人たちを調べていくと、
  99.9%の人とはまったく違った思考法を用いて、未来を見通して
  いることがわかりました。両者を分けているのは、パターンを
  認識する能力です。彼らは総じてテクノロジーに理解が深く、
  経済、人の感情などの複数の要素を把握し、社会が変化する
  パターンを見抜くことに長けていました。」

本書は未来を予測する本ではありません。

テクノロジーを軸に、未来を見通すためのパターンを見抜く
思考法について伝える本です。

著者は2015年8月に東証マザーズに上場して話題になった
株式会社メタップス代表取締役社長の佐藤航陽さん。

人工知能を使ってアプリの収益化を図るプラットフォームを
提供し、オンライン決済サービスなども提供している会社です。

本書で、興味深かったのは、テクノロジーの進歩が、
起業家さえも置き去りにしはじめたと言及されている点です。

もともとIT分野で起業するのは、その分野に詳しい人たちですが、
そんな彼らでも、技術の進歩の速さについて行けないと言うのです。

なぜなら、Google、Apple、Amazon、FacebookなどのITの巨人は、
最先端の学術的な研究とビジネスを結びつけ、研究者を囲い込んで
開発を行っているから。

テクノロジーが進歩し過ぎると、研究段階から関わっていないと、
流れについていけず、競争に勝てないのです。

そして、これらの巨大IT企業の創業者たちが考える未来像は、
驚くほど酷似していると言います。

  「(酷似している未来に)彼らは “いつ” それに取りかかるかの
  タイミングの読み合いをしているだけです。
  社会・経済・技術・強み・資金などを総合的に考え、
  適切なタイミングで適切なアクションを起こしています。
  その意味では、イノベーターとは、まったくゼロから新しいものを
  創造する人たちではなく、少し先の未来を見通して先回りが
  できる人たちなのだといえるのかもしれません。」

本書の考えでは、資金の少ないITベンチャーは、
ゼロからイノベーションを起こそうと考えるのではなく、
Googleなどがやろうとしていることを先読みして、
その周辺サービスを事業にするしか、生きる道はないように思えます。

私は、未来がIT封建主義社会になるかのような印象を受けました。

  第1章 テクノロジーの進化には一本の「流れ」がある
  第2章 すべてを「原理」から考えよ
  第3章 テクノロジーは人類の敵なのか
  第4章 未来を先回りする意思決定

本書では、テクノロジーの進化にはどのようなパターンが
隠されているか、また、これからテクノロジーは社会のシステムを
どう塗り替えていくか、そして、どんな問題をもたらすかを解説します。

最後には、個人が予測された未来に対し、
どのように意思決定するべきかを示します。

  「本当に重要なのは、自分自身のそのときの認識ではなく、
  進化のパターンから導き出される未来の方に賭けられるか
  どうかです。9割の人がその未来を予見できたタイミングで
  意思決定しても手遅れです。誰の目にもわかってしまえば、
  チャンスはチャンスでなくなります。リアルタイムで状況を
  見ると自分も含めて誰もがそうは思えないのだけれど、
  原理を突き詰めていくと必ずそうなるだろうという未来にこそ、
  投資する必要があります。」

この本から何を活かすか?

佐藤さんは、あるGoogleのマネージャーに、
有名な20%ルールが「実はリスクヘッジのための仕組み」
であるとの話を聞いたことがあるそうです。

仮に創業者の意思決定が間違っていても、数万人の社員の20%の
時間を費やしたプロジェクトの中に正しい選択があれば、
企業は存続できる。

Googleは、この20%ルールによって企業全体が
おかしな方向に行かないようにバランスをとっているそうです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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