活かす読書
ikadoku

ビジネス書・ベストセラー本・科学本を中心に13年以上、ひたすら本を紹介し続けるブログ。既に紹介した本は3700冊以上。

ワーク・ルールズ!

2015年09月29日
組織・社内教育・コーチング 0
満足度★★★
付箋数:23

世界49カ国以上にわたる企業の「働きがい」を調査・分析する
専門機関「Great Place to Work Institute」。

この組織は1998年から毎年、米フォーチュン誌で、
「働きがいのある会社」ランキングを発表しています。

2014年のグローバルランキングの上位5社は以下の通りです。

  1位 Google(情報技術 インターネットサービスプロバイダー)
  2位 SAS Institute(情報技術 ソフトウェア)
  3位 Netapp(情報技術 ストレージ データ管理)
  4位 W. L. Gore & Associates(製造業 化学)
  5位 Belcorp(小売)

この調査で、初めてグーグルが1位になったのは、
新規株式公開から2年後の2007年のことでした。

当時、グーグルの社員数は、まだ6000人ほど。

その年以降、何度となくグーグルは「最も働きたい会社」として、
繰り返し指名されてきましたが、この間に社員数は6万に増え、
40カ国以上に70ものオフィスを置くようになりました。

いかにしてグーグルは、10倍もの規模に成長しても、
「最も働きたい会社」であり続けているのか?

本書は、グーグルの採用、育成、評価の仕組みを明かす本です。

著者は2006年にグーグルにピープル・オペレーションズ
(人事担当)担当副社長として入社して以来、
社員が6000人から6万人に増えていく過程で、人事システムを
設計し進化させた責任者のラズロ・ボックさんです。

本書で紹介されているグーグルが大切にする「Work Rules」は
10個あります。

  1. 仕事に意味を持たせる
  2. 人を信用する
  3. 自分より優秀な人だけ採用する
  4. 発展的な対話とパフォーマンスのマネジメントを混同しない
  5. 「2本のテール」に注目する
  6. カネを使うところには惜しみなく使う
  7. 報酬は不公平に払う
  8. ナッジ ― きっかけづくり
  9. 高まる期待をマネジメントする
  10. 楽しもう!(そして1.に戻って繰り返し)

このルール中で、5番と8番がわかりにくいので、説明しましょう。

5番の「2本のテール」とは、トップテールとボトムテールの
ことを言います。

これは「正規分布」の両側に伸びる尻尾の部分です。

社員を優秀な順に並べると、平均付近に分布が集中しますが、
一般的な会社では平均付近に対してマネジメントを行います。

しかし、グーグルでは分布が薄い優秀な社員と無能な社員という
2本のテールにこそ、最大のチャンスがあるとして、
人事マネジメントを行うようです。

8番の「ナッジ(nudge)」とは、行動経済学では
「科学的分析に基づいて、人間に『正しい行動』を
とらせようとする戦略」として使われている言葉です。

グーグルでは、このナッジを選択の背中を押すきっかけとして
活用しています。

本書で紹介される人事システムや働き方のルールは、
優秀な人材が集まり、お金のあるグーグルにしかできない
ものではありません。

100%マネはできなくても、一般の会社を人事面から
大きく変革するためのヒントとなる本だと思います。

この本から何を活かすか?

  グーグルの有名な求人広告の裏話

グーグルは2004年にカリフォルニア州のフリーウェイから
少し離れた所に、不可解なパズルを掲載した求人広告を
設置して話題になりました。

しかし、結局、このパズルを解いたことによって
採用された人は1人もいなかったようです。

実際に単独でパズルを解いた人を面接してみると、
グーグルのチームプレーに適していなかったからのようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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