世界のエリートに読み継がれているビジネス書38冊
2015年09月25日
付箋数:-
本書は、ビジネス名著のまとめ本です。
「本書でピックアップした38タイトルの書籍はすべて、
内容の質的にも体系的にも、そして掘り下げ方の深さの面でも、
“最高峰” のものばかりです。そのほとんどが世界の
主要ビジネススクールの定番読書リストとして、
現在でも読み継がれています。本書で取り上げた中の1冊を
通して読んだだけでも、流行のビジネス書を100冊読むよりも
多くのことを得られるのは間違いありません。」
本書は2004年に総合法令出版からグローバルタスクフォース著で
刊行された『あらすじで読む 世界のビジネス名著
増補・改訂された本です。
前著で紹介されたタイトルは28冊でしたが、本書では10冊増えて、
38冊となっています。
10年以上経ってから改訂されていますから、紹介されている本も
さぞ入れ替わったかと思いきや、前回紹介されていて、
今回紹介されていなかったのは、わずか1冊のみでした。
やはり、もともと「ド定番」のみを厳選していたので、
長い年月を経てもその価値は変わらなかったのでしょう。
今回紹介から漏れた1冊とは、G・ベネット・スチュワートさんの
『EVA創造の経営
逆に、今回新たに加わった本は、次の11冊です。
・『第1感
・『なぜ、わかっていても実行できないのか
・『バイアスを排除する経営意思決定
・『ビジネス統計学
・『予想どおりに不合理
・『[新装版] 企業参謀
・『イノベーションの最終解
・『価格戦略論
・『刺さる広告
・『アイデアのちから
・『企業戦略論
この10年のうちに刊行され、新定番となった本もありますし、
2004年の時点で定番だったにも関わらず、恐らく紙面の関係で
紹介できなかったであろう本も加わっています。
本書では、「ゼネラルマネジメント」、「論理的思考」、
「技術経営・アントレプレナーシップ」、「ヒト(HR/組織行動)」、
「モノ(マーケティング)」、「カネ(会計・財務)」、「戦略」
の7つの分野に分けて名著が紹介されています。
今回新たに加わった11冊中、6冊が「ゼネラルマネジメント」に
分類される本で、3冊が「モノ(マーケティング)」の本でした。
本書で紹介される名著は、それぞれ8~10ページで概要が
まとめられています。
1ページ目で書籍の概要として、中心となるキーワードを数点挙げ、
「機能別分類」と「キャリア職位別分類」で、その本の
ポジショニングを明らかにしています。
2ページ目以降は、「読み継がれる理由」、「要旨」、
「重要なメッセージ」の3つに分けてその本のエッセンスを抽出。
最後には、目次をツリー化した「体系マップ」が掲載され、
その本の理論構成が一目でわかるように紹介されています。
「キャリア職位別分類」では、入社5年目ぐらいまでの
ジュニアスタッフと、係長から課長までのミドルスタッフ、
そして部長レベル以上のマネジメント層のシニアスタッフの
3つの層に分類し、どの層の人が読むべき本かを示しています。

偶然にも、昨日のブログ記事で大前研一さんの『企業参謀
ついて触れましたが、同書の「読み継がれている理由」は
次のように紹介されていました。
「オピニオンリーダーとして現在も活躍中の大前研一氏により
約40年前に執筆された1975年、1977年発刊の『企業参謀』
『続企業参謀』を1冊にまとめた新装版。累計発行部数50万部を
超える。もともとは当時30代のマッキンゼーの新人コンサルタント
だった大前氏が私的メモとして書き留めていたものを書籍化
したものであるが、氏の代表作として現在でも読み継がれる
ロングセラーになっている。」
Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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