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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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リーダーのための行動分析学入門

満足度★★★
付箋数:25

日本実業出版社の細野さんから献本いただきました。
ありがとうございます。

専門知識があって、仕事も非常にデキるのに、
部下からはプライドが高くて近寄りがたいと思われている
上司がいます。

部下からの評判は、「冷たい」、「部下の仕事に興味がない」
「部下を指導する気がない」など厳しい声があがっています。

しかし、この上司、部下から人望がないことに気づいていて、
そのことが悩みでもあります。

この上司は、自分では人付き合いが苦手だと思っています。

人見知りなので、部下と話をしようにも、
何を言っていいかわかりません。

人望のない自分から、変に話しかけても、
かえって部下が嫌がると考え、極力、必要以外のことは、
話しかけないように努めていました。

この上司は、リーダーとしての「能力」が足りないのでしょうか?
また、変えるべきは、「性格」なのでしょうか?

本書では、個人の「能力や性格」を問題視するのではなく、
「行動」に着目し、それを変えるようにアプローチします。

人見知りな上司でもできる行動を見つけ、
その行動が確実に実行される環境づくりをすすめます。

心理学の一分野である「行動分析学」を使って、
ポジティブな行動マネジメントを行います。

ポジティブな行動マネジメントとは、仕事に対して、
「やらなければならない」と思っている状態から、
「やりたくてやっている」状態に行動を変えていくことです。

そのために、変えるのは行動であって、人や性格ではありません。

問題を行動として捉え、その中から、どの行動を変えるか、
絞り込みます。

ただし、本書は科学としての行動分析学を学ぶための
教科書ではありません。

行動分析学というフレームワークを使って、
リーダーシップについて学ぶ本です。

言い方を変えると、行動分析学を使って組織の
パフォーマンスを上げるための本なのです。

  第1章 企業は行動なり
  第2章 業績をつくる行動公式
  第3章 リーダーシップを原動力に
  第4章 リーダーシップを育てる仕組み
  第5章 よくある疑問や誤解

「入門」とタイトルにありますが、内容はかなり本格的。

著者の島宗理さんは、法政大学文学部心理学科教授を
務めているので、アカデミックな雰囲気があるのかもしれません。

では、学問的な裏付けはあるとしても、
実際に企業で使った実績や事例はあるのか?

本書では、米ピッツバーグに本社を置き、フォーチュン100に
入るグローバル企業にもコンサルテーションを提供している
CLG(Continuous Learning Group)社の事例やノウハウも
紹介しています。

同社はポジティブな行動マネジメントを使って、
エネルギー、鉄道や航空、金融、医療・製薬、食品、小売など、
500以上の顧客企業のコンサルティングを行っています。

本書では、理論と実践の両面から、
職場で使える行動分析学を学ぶことができます。

この本から何を活かすか?

ポジティブな行動マネジメントの「IMPACT」モデル

  I : Identify 業績向上に重要な目標を決める
  M : Measure 業績向上に重要な目標を測定する
  P : Pinpoint Iで決めた目標を達成するために標的行動を選択
  A : Activate 標的行動を引き起こす先行事象を整備
  C : Consequence 標的行動を強化する後続事象を整備
  T : Transfer 標的行動が他の場面で応用されたり、維持、継続
   されるように、随伴性を整備する

これは、CLG社が実際に使っているモデルのようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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