血管年齢を簡単に10歳若くする方法
付箋数:17
さくら舎さんから献本いただきました。ありがとうございます。
あなたは、実際の年齢より若く見える方ですか?
それとも、老けて見える方ですか?
誰もが、避けることができない老化現象。
ただし、老化の進み具合は個人差があります。
ある人は実際の年齢より若く見えて、ある人は老けて見える。
しかも、その個人差は年齢を重ねるほど大きくなります。
なぜ、同じ年齢でも若く見える人と老けて見える人がいるのか?
その個人差はどこから出てくるのでしょうか?
「その秘密は血管にあります。すなわち、血管の壁が柔らかく
弾力性に富んでいる人は、若々しく見えるのです。
一方、血管の壁が硬く厚くなり、その中(血管壁の内側=内腔)
も狭く細くなっている人は老けて見えるのです。」
血管は動脈と静脈、毛細血管の3種類に大きく分けられます。
ヒトの身体の中の血管は全長約10万km。
地球を約2周半するほどの長さにも達します。
血管は、身体の多種多様な器官や臓器、60兆個もの細胞に
酸素や栄養を運ぶ血液の通り道。
そして不要となった老廃物を回収・排泄する血液が流れる管。
しかし、血管はゴムホースや土管のようなものではありません。
単なる血液の通り道ではなく、全身に血液をくまなく流すように
きめ細かくコントロールし、ホルモンや自律神経などの刺激を受け、
適宜、拡張と収縮を繰り返す「生きている管」です。
血管は、古い細胞から新しい細胞へ置き換わる新陳代謝を促し、
さまざまな臓器を支える生命線とも言える働きをしています。
「血管の若さを保つことこそが、私たちの健康と命を支える土台」
つまり、血管は私たちの生命を維持する重要なインフラ。
このインフラの状態が悪くなって、十分に血液が流れなくなると、
臓器や器官の働きが妨げられ、病気を招いてしまうのです。
「動脈の老化が進行すれば血管の壁が硬く厚くなります。
そして血管の壁の内側、血液の流れるスペース=内腔も狭く
なります。これが動脈硬化です。」
動脈硬化と聞くと、若い人には関係のない病気と思われがちですが、
実は血管の老化は子どもの頃から始まっていています。
30代では、かなりの人が軽い動脈硬化になっていて、
40代では、ほとんどすべての人が動脈硬化とも言われます。
この動脈硬化の進行は不可逆的なもので、一旦、進行したら
元には戻らないものと信じられてきました。
しかし、最近の研究では、適度な運動と食生活の改善によって、
動脈硬化を起こした血管が元に戻ることが立証されています。
本書の著者、東京血管クリニック院長の久保 一人さんは、
血管年齢を若く保つ方法、そして一度老化した血管を
若返らせる方法を本書で紹介します。
動脈硬化が恐ろしいのは、「サイレントキラー(静かな殺し屋)」
と呼ばれているところです。
つまり、驚くほど進行していても、無自覚、無症状で、
検査なしで気づくことは、ほとんどありません。
その結果、ある日突然、血管が詰まり、
心筋梗塞や脳卒中といった重大な病気を引き起こします。
本書の血管の若返り法に取り組む前に、健康診断の数値
(血圧、コレステロール値、中性脂肪値、血糖値)からも
血管年齢がおよそわかるようですから、
一度チェックしてみた方が良さそうです。

動脈硬化を促進し、血管年齢を上げる主な要因
1. 喫煙
2. 高血圧
3. 脂質異常症
4. 糖尿病
5. 肥満
ストレスを抱えていると高血圧の原因にもなるようですから、
疲れを翌日に持ち越さないよう十分な休養と睡眠をとって、
ストレスを溜め込まないようにしたいものです。
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