活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

PREV | PAGE-SELECT | NEXT


≫ EDIT

島耕作の農業論

満足度★★★
付箋数:22

2013年に発表された「農産物輸出額」の国別ランキングです。

  1位 アメリカ 14億1808万ドル
  2位 [    ] 9億3321万ドル
  3位 ドイツ  8億3398万ドル
  4位 ブラジル 8億2108万ドル
  5位 フランス 7億4553万ドル
  6位 中国  6億5246万ドル

農業大国のアメリカの数字が群を抜いていて、
3位以下は、国土が広い国が続いています。

ちなみに、日本は6418万ドルで55位。

さて、このランキングで「2位の国」は、どこでしょうか?

広大な国土を持った、オーストラリアやロシアではありません。
その国は、日本の九州ぐらいの大きさです。

意外にも、農産物輸出額で世界第2位は「オランダ」なのです。

オランダは、花卉(チューリップ等)、じゃがいも、
トマト、たばこの世界シャアは1位、キュウリ、キノコ類、
ビールは2位、チーズは3位、牛肉は4位という農業大国なのです。

しかし、オランダの耕地面積は、日本の4割程度です。

なぜ、広い国土を持たない、オランダの農産物「輸出額」は
多いのでしょうか?

実は、オランダの農産物「生産額」はそれほど多くありません。

生産額の国別ランキングでは、日本の9位に対し、
オランダは37位にしか過ぎないのです。

つまり、オランダは農産物を輸出品と考えて、
狭い国土でも作れて、国際競争力のある品目を政策的に
絞って輸出しているのです。

一方、日本はあらゆる農産物に手を出していて、
その規模が小さい。

日本の農地は、他の農業国に比べて、圧倒的に細切れなので、
農業法人等による大規模農業ができないのです。

日本の農地が細切れになった原因は、戦後の占領下で
GHQの主導で行われた、農地改革です。

土地を持たず大地主に使われる小作人を開放する改革ですが、
地主から安い価格で強制的に土地を買い上げ、それを小作人に
安く売り渡すことで、農地は細切れになってしまったのです。

さて、「島耕作」シリーズの著者、弘兼憲史さんは、
会長 島耕作』の最初のテーマとして「農業」を選びました。

1983年『課長 島耕作』から始まったこのシリーズは、
「部長」、「取締役」、「常務」、「専務」、「社長」と出世して、
2013年からは島耕作の「会長」として活躍が描かれています。

改めて考えてみると、名前が「耕作」ですから、
ここにきて農業をテーマにするのも、必然のように感じます。

弘兼さんは、当時ローソンのCEOだった新浪剛史さんとの
対談から、電機メーカーに勤める島耕作が農業を扱う
ヒントを得たそうです。

  「かねてから私は、農業問題や食料自給率のことが気になって
  いたが、新浪さんとの出会いは『会長 島耕作』のテーマを
  決定する大きなきっかけとなった。
  ― 農業こそが日本の次の産業になる。
  と閃いたのだ。
  そこで島耕作はテコット会長として、財界活動に重きを置き、
  農業問題を担当するという設定とした。」

私は、農業問題にはそれほど興味を持たずに、
本書を手にしましたが、実際に読んでみると、
日本の農業が輸出産業に化ける可能性を感じました。

この本から何を活かすか?

「島耕作」シリーズ、私は『課長』までしか読んでいません。

連載されていた当時20代だった私は、部長以降のシリーズは、
あまり親近感が持てず、読む気になりませんでした。

しかし、自分の年齢が進んだ今なら、部長以降の話も
読めるような気がしてきました。

Kindleでも読めるようなので、まずは当時を思い出すために
課長 島耕作』から順番に読んでみたいと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加

| 社会・国家・国際情勢 | 09:13 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://ikadoku.blog76.fc2.com/tb.php/2518-8b0e3e20

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT