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遺言 日本の未来へ

満足度★★★
付箋数:23

日経ビジネス編集部さんより献本いただきました。
ありがとうございます。

  「 “遺言” 『広辞苑』によると “死後のために物事を言い遺す
  こと” です。これを第一線でなお活躍している方々に
  書いてもらおうというのですから、私たちも随分失礼なお願いを
  したものです。しかし、戦後70年の節目の年に、隣国との
  緊張関係がこれまでになく高くなり、日本の安全保障のあり方も
  大きく転換しようかという今、第二次世界大戦下の日本を
  直接、知っている先達に戦争とは何だったのか、戦後復興、
  高度経済成長とはどんな時代だったのかを語っていただくことは
  極めて意味のあることだと考えました。」

本書は、戦後の日本を支えた重要人物31人に
日本の未来に向けて語ってもらった「遺言」を綴った本。

メッセージを遺していただいたのは、鈴木修さん、宮内義彦さん、
鈴木敏文さん、仲代達矢さん、細川護煕さん、李登輝さん、
堺屋太一さん、明石康さん、三浦雄一郎さん、倉本聰さん、
稲盛和夫さんなど、そうそうたる顔ぶれです。

みなさん、80歳以上の方ばかりですが、
まだまだ第一線で活躍している方もいらっしゃいます。

しかし、いくら時代をつくった傑物と言えど、
永遠に生きられる訳ではありませんから、
今のうちに、貴重な経験や日本の将来に向けての想いを
聞いておくのが賢明でしょう。

実際に本書が出版される前に、堀場製作所最高顧問の
堀場雅夫さんがお亡くなりになりました。

本書が本当の意味の遺言になってしまいましたが、
二度と聞けないメッセージとして、
非常に貴重な言葉となっています。

私が個人的に興味深かったのは、元シャープ副社長の
佐々木正さんの話しです。

佐々木さんと言えば、孫正義さんが学生時代に開発した
翻訳機の技術に1億円を出した方です。

その資金があったから、今の孫さんの成功があるのです。

佐々木さんは、かつてスティーブ・ジョブズさんに会った時に、
「リンゴマンゴー」の話を説いたそうです。

リンゴマンゴーとは、北国のリンゴと南国のマンゴーの
接ぎ木によって生み出した新種です。

もともと、北国のリンゴと南国のマンゴーは、
年輪が合わないので、接ぎ木は難しいとされていました。

しかし、佐々木さんは、数学的な発想で枝の切り方を
斜めにするなどして、接ぎ木を成功させました。

そうして誕生したリンゴマンゴーは、瞬く間にフィリピンや
中国の福建省、そしてメキシコまで広がったそうです。

佐々木さんは、当時まだヒッピーのような身なりだった
ジョブズさんにこの話をして、ライバルのビル・ゲイツさんに
会うように強力に勧めたそうです。

  「かつて私がそれまで難しかったリンゴとマンゴーの
  接ぎ木に成功し、リンゴマンゴーという新種を生み出したのと
  同じように、多様性のある場があれば、そこで異質の才能が
  ぶつかり合う “共創” によるイノベーションを
  起こすことができる。」

佐々木さんは、現在、人間の寿命を130歳、140歳まで延ばすよう、
老化の原因である細胞の酸化を食い止める「還元」の技術を
確立する活動を支援しているそうです。

この本から何を活かすか?

  「日本がこの先も残さないとならんものは、やっぱり日本人の
  人間的な美徳です。これこそ、世界に誇れるものではないかと
  思います。日本人の親切心やおもてなしの心、優しさ、
  礼儀正しさ・・・・。」

稲盛和夫さんは、日本が未来に残すべきものは、
科学技術や経済発展ではなく、日本人としての美徳だと語ります。

そうすると、日本が経済力で世界に誇れなくなっても、
日本人であることに誇りを持てる国になる。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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