活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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儲けの極意はすべて「質屋」に詰まっている

満足度★★★★
付箋数:24

アジア・ひと・しくみ研究所の新井さんから献本いただきました。
ありがとうございます。

  「一般のビジネスパーソンが知りたい “数字の知識” は、
  いわゆる “会計数字の知識” とはズレている」

本書は、簿記や会計に関する深い知識(=会計数字)を
学ぶ本ではなく、ビジネスの「儲けの仕組み」をストーリーで学ぶ本。

著者は、アジア・ひと・しくみ研究所代表の新井健一さんです。

「儲けの仕組み」を理解するには、景気に左右されず、
不況でも儲けを出し続けているビジネスから学ぶ必要があります。

では、どんなビジネスが潰れずに、儲かり続けているのか?

タイトルの通り、本書では「質屋」から儲けの仕組みを学びます。

最近は、看板を見かけることも少なくなり、やっているのか
やっていないのかわからない質屋も多くなっています。

どちらかと言うと、細々とやっているという印象でしょうか。

果たして、本当に質屋は儲かるのか?
そして、そこから学ぶべき儲けの仕組みがあるのか?

本書で解説される質屋ビジネスとは、形を変えて進化した、
「もとをたどれば質屋」のビジネスも含みます。

  「本書では主に、そのルーツを鎌倉時代にまでさかのぼる “質屋” 、
  また質屋を母体として繁盛しているディスカウントショップ、
  リサイクルショップなどを取り扱います。
  営々と続いてきた質屋ビジネスは、景気のいかんにかかわらず、
  商売で儲け続けるためのエッセンスが凝縮されています。」

質屋は、700年潰れることなく続く「最強のビジネスモデル」。

ちなみに、質屋ビジネスは、銀行などの金融機関のように、
「お金を貸してその利息を得る儲けの仕組み」と、
質草として「預かった商品を売るという小売業のような
儲けの仕組み」を合わせて持つ商売です。

本書では、儲けの仕組みを2人の男性を主人公とする
ストーリーから学びます。

主人公は、年収1000万円のコンサルタントだった徳川さんと、
年収500万円のエンジニアだった中山さん。

いずれも33歳の独身男性です。

2人はそれまで勤めていた会社を辞めることになり、
その直後に、たまたま居酒屋で出会い意気投合しました。

最初は、それぞれがビジネスを始めようとしていましたが、
うまくいかず、偶然、居酒屋に居合わせた質屋のオーナーに
誘われて、質屋で商売の勉強をすることになります。

特にコンサルタントで高年収だった徳川さんは、
「質屋? いまどきそんな商売は儲からないぜ」と
難色を示していましたが、乗り気な中山さんに押され
一緒に付き合うことになりました。

実際に質屋で働いてみても、ほとんどお客は来ません。

しかし、それでも潰れずに確実に儲けを出している、
質屋ビジネスの秘密=儲けの仕組みを、
2人はオーナーからレクチャーを受けながら、
徐々に知ることになります。

性格も考え方も違う徳川さんと中山さんのコンビは、
掛け合いも面白く、飽きずにストーリーを読むことができます。

また、ストーリー以外の解説も図が多いので、
非常に理解しやすくなっています。

本書は、経営に必要な「儲けるための数字の見方」を
学べる本だと思います。

この本から何を活かすか?

本書では最後に、商売の大原則として、
質屋ビジネスの5つのポイントがまとめられています。

  1. 質屋は2つの儲けの仕組みからなる
  2. 質屋には債権の回収リスクが小さい
  3. 質屋は口コミを起こしやすい商売
  4. 質屋は莫大な更新投資が必要ない
  5. 質屋は店を続ければ続けるほど儲かる

山田真哉さんの『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?
ではありませんが、あまり目立たない商売だったので、
質屋の儲けの仕組みは意外でした。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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| 会計・ファイナンス・企業分析 | 08:22 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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