活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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ALLIANCE アライアンス

満足度★★★
付箋数:23

  「リンクトイン、テスラ、ユーチューブ、イェルプ、
  ヤマー、スペースX ― 。これらの企業の共通点は何だろうか?

  イノベーション、そして経済的にも大成功した企業の例
  というだけではない。これらの企業すべてが、たった1社の
   “卒業生” (企業の元社員)によって設立されたのだ。
  
  その1社とは、ペイパルである。」

本書はペイパルマフィア(ペイパル創業メンバー)の1人で、
リンクトインの創業者であるリード・ホフマンらが、
新しい雇用の形について語った本です。

その特徴の1つは、個人が退職した後も、卒業生同士が強固な
ネットワークでつながり、企業はそのネットワークを
活かしていることです。

ちなみに、リンクトインでは「採用」面接時に、次のように
質問するそうです。

  「リンクトインを辞めた後は、どんな仕事をしたいの?」

これから採用する人に、いきなり辞めた時のの質問をするのは、
日本ではなかなか考えられないことですが、
これは、その人のキャリアに役立つ「コミットメント期間」
を確実にリンクトインで提供するための質問です。

コミットメント期間とは、本書の雇用関係の核となる考えで、
終身雇用とフリーエージェントの両方のメリットを
取り入れる方法です。

個人としては、ミッションを期限内に成し遂げることに専念し、
そこに個人の信用をかけて働きます。

また、企業側にとっては「この社員はいずれ辞めるだろう」と
認識することが、実は相手から信頼を得るベストな方法で、
優れた人材を会社に留まろうと思わせるなら、
逆に期間の設定が必要なようです。

本書では、企業にとって一番大事な社員の能力は、
「起業家のように考え、動く力」と考えます。

そのような資質をもった社員に、力を発揮してもらうために、
コミットメント期間を設定し、彼らが辞めた後のキャリアに
役立つことを企業としても提供するのです。

  「本書では、企業と社員がこれから進むべき道を詳しく
  解説していく。終身雇用という旧式の雇用モデルを復活させる
  のは無理だが、経済環境の現実に即しながら、企業と社員が
  きちんとコミットメントし合えるような、新しいタイプの
  信頼関係を生み出すことは可能なのだ。
  本書の目的は、雇用を “取引” ではなく “関係” として
  とらえるための枠組みを示すことにある。
  雇用を “アライアンス” だと考えてみよう。」

アライアンスは、企業と社員が、相手にどのような価値を
もたらすかを考えた、フラットで互恵的なパートナーシップ。

このアライアンスのベースとなっているのは、
企業と社員の信頼関係です。

これからの社会の価値観に合った雇用関係と言えそうです。

アライアンスのもとでは、事業の変革と個人の成長が
同時に達成でき、会社と社員の満足度が高まります。

また、退職することになっても、話し合いは建設的で、
退職後も信頼関係は続きます。

退職者は卒業生同士のネットワークで情報交換し、
一緒に仕事をしたり、場合によっては元の会社から
外注先として仕事を請け負うことも珍しくないようです。

日本の労働環境では、そのまま活用できない部分もありますが、
日本企業にとっても、「起業家のように考え、動く力」を
活かすことが、これからの成長の鍵となるように思えます。

この本から何を活かすか?

本書の新しい雇用関係「アライアンス」が、いまひとつイメージ
できなければ、プロスポーツチームを思い受けべてみてください。

  「プロのスポーツチームは終身雇用を前提としていないにも
  かかわらず、相互信頼と相互投資、そして互恵の原則が
  機能している。個人の栄光よりもチームの勝利を優先するほど
  メンバー同士の信頼関係が強い時、チームは勝つ。」

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 08:16 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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