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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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グローバルエリートの仕事作法

満足度★★★
付箋数:22

  「 “グローバルなキャリアを目指すには?” 
   “日本人が世界で活躍するために、どんな戦い方が必要?” 
  世界を目指すビジネスパーソンや学生から、こんな質問を
  受けることが多くなりました。そういった疑問に私なりに
  答えたいとの思いで、この本を書きました。」

本書の著者は、A.T.カーニー日本法人会長で、
テレビ東京の番組「ワールドビジネスサテライト」の
解説者としても知られる梅澤高明さん。

グローバルで活躍する人材になるために、本書で梅澤さんが
すすめているのが、「シナリオプランニング的」な発想です。

シナリオプランニングは、企業が長期の経営戦略を
策定するときに使う手法です。

不確実性の高い未来に柔軟に対応するために、
考えられる環境変化のシナリオを複数用意して、
それぞれのシナリオに対応した戦略を立てます。

この手法を個人のキャリアプランの策定にも利用します。

本書では、シナリオプランニングをベースとした考え方を
「シナリオ思考」と呼び、未来を正確に予測して、
それに対応する計画をつくり込む「計画パラダイム」と
比較して、その特徴を説明しています。

この2つの最大の違いは、未来に対する考え方です。

計画パラダイムは、「連続的な未来」を想定し、環境の変化は
これまでの延長線上にあり、確実性の高い単一の未来を考えます。

一方、シナリオ思考は、「非連続的な未来」を想定し、
環境変化は構造的で、それまで前提としていたことが、
根底から覆ると考えます。

この違いは、計画パラダイムが「コップの中の嵐」を想定する
のに対し、シナリオ思考は「コップそのものがなくなる」ことを
想定するとも説明されています。

戦略に対する考え方も異なり、計画パラダイムは「意図的」で、
シナリオ思考は「創発的」。

  「個人のキャリアプランにこれを当てはめると、ある業界の
  未来の姿を予想して、その中で自分が目指す最終ゴールを定義し、
  ゴールから引き戻す形で自分のキャリアプランをじっくり
  練り上げるのが意図的戦略。それに対して、いまいる地点から
  まずはある方向に動き出し、行動の中で学んだ情報や
  感じたことをもとに小さな進化を繰り返し、必要に応じて
  方向を修正していくのが創発的戦略と言えます。」

梅澤さんは、個人のキャリアにおいて、100%シナリオ思考が
良くて、計画パラダイムがダメと言っているわけではなく、
両方のアプローチを併せ持つことが重要であると述べています。

今までは、ゴールを決めて逆算することが最適なアプローチと
されてきましたが、そのゴール自体が全く想定しないものに
変わる可能性も考えて、柔軟にキャリア形成するということです。

これはJ.D.クランボルツさんが提唱するキャリア理論の
計画された偶発性理論」に近いものがあると思います。

本書では、梅澤さんのキャリア経験をもとに、
社会にインパクトを与えるグローバルエリートになるための
考え方や行動、そして仕事の作法が解説されています。

  第1章 世界が君を待っている
  第2章 グローバルエリートの仕事の作法を学べ
  第3章 日本に生まれたアドバンテージを活かせ
  第4章 グローバルエリートになるための処方箋
  第5章 キャリアを「シナリオプランニング」で考える
  第6章 グローバルエリートは、面白いことを仕事にする
  第7章 20年後の世界は、どう変わっているのか

この本から何を活かすか?

世界のエリート伍していくには、ビジネススキル以外にも、
「教養」が必要であると梅澤さんは説明しています。

多国籍環境で信頼関係を築くには、肩書よりも個人の魅力が
問われますが、魅力的な人としての厚みをつくるために
必要なのが「教養」なのです。

教養は一朝一夕では身につきませんから、若いうちから、
日本の伝統文化や歴史、哲学について勉強することを
梅澤さんは勧めています。

教養の身につけ方なら、佐藤優さんの『読書の技法』や
超したたか勉強術』などが参考になります。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 08:13 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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