活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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ホワット・イフ?

満足度★★★
付箋数:22

  「この本は、私のウェブサイトに投稿された突拍子もない、
  空想的な質問と、それに対する私の答えをまとめたものだ。
  私はウェブで、理系オタクのための人生相談のようなことを
  やっているが(あの、アメリカの長寿人生相談コラム
   "ディア・アビー" のような感じで)、そのほかに "xkcd" という、
  シンプルな線画のキャラクターが登場するマンガを描いている。」

本書は、サイエンス系の本では異例の売れ行きとなった
What If? : Serious Scientific Answers to Absurd
Hypothetical Questions
」の邦訳本。

同書はニューヨークタイムズのベストセラーリストに
34週連続で入り、全世界で100万部以上を売り上げる
大ヒットとなりました。

著者のランドール・ マンローさんは、元NASAの研究者で、
現在はフルタイムのウェブ漫画家として活動しています。

マンローさんは、自身のサイトに寄せられる、
「もし、◯◯だったら」という、くだらない質問に、
科学と数学の力と棒人間の漫画でユニークな解答をします。

例えば、次のような質問が寄せられています。

  「質問. 光速の90パーセントの速さで投げられた
  野球のボールを打とうとしたら、どんなことが起こりますか?」

この質問へのマンローさんの解答は4ページにも及びますが、
ここでは短縮して紹介します。

  「答. 結論からすると、 “いろんなこと” が起こる
  というのが答えだ。そして、すべては極めて短時間に起こり、
  バッターは(そしてピッチャーにも)気の毒な結果になる。」

このときに起こる「いろんなこと」とは、
次に挙げるような現象です。

  ・ボールは極めて高速なので、空気分子と衝突して核融合する
  ・球場内の空気は高温のプラズマと化して膨張する
  ・ピッチャーは真っ先に崩壊が始まる
  ・プラズマ雲は、バッター、キャッチャーと次々と巻き込み、
   やがて球場全体を飲み込んでいく
  ・町外れの丘からこの球場を見ると、太陽よりも明るい光を発し、
   キノコ雲が伸び、轟音とともに爆発する様子が観察できる
  ・球場の1.5キロ以内はすべて消え去り市街地は猛火に包まれる
  ・球場のダイヤモンドだった場所は巨大なクレーターとなる

  「メジャーリーグ・ベースボール規則6.08(b)によれば、
  この状況では、バッターは “死球” を受けたと判断され、
  1塁に進むことができるはずだ。」

バカバカしいことでも、科学の力で真剣に(?)考え、
オチはウィットに富んでいます。

日本で言うと、『空想科学読本』シリーズの
柳田理科雄さんのような存在なのかもしれません。

柳田さんはSF特撮やアニメ上の既に結果があるものを
科学的に検証を行って、その結果が起こるための
必要な条件をはじき出します。

一方、マンローさん場合は、結論が見えていない質問に対し、
科学的な根拠をもとに、どんなことが起こるかを導き出します。

お2人とも、扱う題材は違いますが、本質的には同じ
オタク的要素を持っていますから、きっと気が合うと思います。

個人的には柳田さんとマンローさんの、
日米理系オタク対談を見てみたいですね。

この本から何を活かすか?

  「もしグーグルの持つ世界中のデータが、パンチカードに
  記録されていたら、どのくらいの量になるか?」

この質問の対して、マンローさんはTEDで素敵な講演を
行っています。

未知の情報を推測する手法と、オチが必見のプレゼンです。



Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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