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紙一枚とマトリクスでできる思考の片づけ

満足度★★★
付箋数:13

本書の著者、吉山勇樹さんは、思考の整理は、
文字として書き出すことから始まると述べています。

  「 “なにをしなければならないのか?”  “なにが問題か?”
  などと頭で考えるだけでなく、ペンを手にとって紙に
  書き出すことです。頭のなかだけで考えていると、
   “ああでもない”  “こうでもない” と堂々めぐりになって
  しまいます。
  じつは、 “書き出す” = “文字にしてモヤモヤを見える化する”
  という行為こそ、新たな行動の起爆剤になります。
  すなわち “考動” が解決のカギなのです。」

しかし、単に文字として紙に書きだした段階では、
モヤモヤが見える化されただけで、まだ整理された状態
とは言えません。

箇条書きのTo Doリストにして、優先順位をつけることも、
1つの思考の整理ですが、それは1つの視点でしか見ていません。

いくつかの視点を組み合わせて、現在の置かれている状況と、
今後向かうべき方向を探るには、マトリックスが便利です。

マトリックスとは、縦と横の2軸で4つの象限に区切った
フレームワークです。

もともとは、「子宮」を意味するラテン語なので、
マトリックスに整理して考えると、何かを生み出せる
という意味を含んでいるのかもしれません。

吉山さんは、本書で思考整理におけるマトリックスの
有用性を解説し、さまざまな場面を想定して、
39ものマトリックスフレームワークを紹介します。

  「マトリックスはとても手軽なツールですが、思考の整理には
  欠かせない “現状把握”  “目標設定”  “問題解決” に
  絶大な効果が期待できます。まず、 “気がかりなこと” を
   “2つの軸” によって分類された4つのカテゴリーにマッピング
  します。」

マトリックスにマッピングをすると、次の3つが見えてきます。

1つ目は、「現状把握」で、いま、どのポジションにいるかが
多面的に見えてきます。

2つ目は、「目標設定」で、今後、どのポジションに行くべきか
が見えてきます。

3つ目が「問題解決」で、今のポジションを変えるために
何をすべきかがわかります。

本書では、紹介するマトリックス1つ1つに対して、
その使い方と、問題解決するまでのポイントが解説されています。

  第1章 「時間がなくてバタバタ・・・」がなくなる思考の片づけ
  第2章 ややこしくてからまりがちな人との関係が
     スッキリする思考の片づけ
  第3章 自分の進むべき道が明らかになる思考の片づけ
  第4章 すべての要求がスッキリまとまる交渉時の思考の片づけ
  第5章 強いチームをつくるためにやっておきたい思考の片づけ

紹介されているマッピングの実例は意外と少なく、
本書の解説の中心は、どのようにポジショニングを変えるか
という点にあると思います。

また、マトリックスを使った「仕事術」的な
解説が多いのも本書の特徴の1つです。

この本から何を活かすか?

個人的にマトリックスの醍醐味は、現状を整理するオリジナルの
マトリックスを作り出した瞬間にあると思います。

つまり、新しい2軸の組み合わせを考えて、
それがピタリとハマった瞬間が、一番の快感なのです。

本書には多くのマトリックスが掲載されているので、
そのまま使うには便利ですが、オリジナルのマトリックスを
生み出す快感を味わうには物足りない気がします。

2×2のマトリックスは無限に作り出すことができますから、
どちらかと言うと、「筋のいい軸の設定の仕方」に
重きを置いて解説して欲しかったところです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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| 問題解決・ロジカルシンキング・思考法 | 06:30 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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