活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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最悪から学ぶ 世渡りの強化書

満足度★★★
付箋数:20

日本経済新聞出版社の堀内さんに献本いただきました。
ありがとうございます。

あなたが、次のような家庭環境に置かれていたら、
どんな考えを持つようになるか想像してみてください。

あなたは、中学1年生です。

何年か前に父親が病気で亡くなり、あなたのお母さんは
別の男性と再婚しました。

新しく父親になった男は、典型的な「人間のクズ」で、
少しでも気に入らないことがあると、日常的に家族に暴力を
振るい続けます。

あなたには、幼い弟や妹がいて、自分が継父の暴力から逃げると、
他の兄妹が標的にされるので、自分が盾になり、
殴られる、蹴られる、包丁で刺されるなどの暴力に、
毎日必死で耐えています。

継父は定職につかず、毎日ブラブラして、
母親が稼いだお金は、すべて酒とギャンブルに使い、
遊ぶお金がなくなると借金を重ね、家は貧乏のどん底。

食べるものがないので、あなたは兄妹と協力して、
スーパーなどで食料を万引きして、飢えを凌いでいます。

このような生き地獄が、あなたの日常だったら、
「幸せな人生」について、考えることができるでしょうか?

おそらく、今の最悪の状態から少しでも脱すれば、
「救われた」と感じるでしょう。

本書の著者、現在はキャリアコンサルタントとして活躍する
黒沢一樹さんは、実際にこのような環境で育ちました。

と言うより、ここに書いたのは、黒沢さんが育った環境の
ごく一部で、本当はもっともっと悲惨な状況だったようです。

そんな壮絶なバックグラウンドがあったからこそ生まれたのが、
本書で紹介される「ネガポジ・メソッド」です。

理想的な「幸せ」の状況を追い求めていると、
それ以外の状況はすべて「不幸」と感じてしまいます。

ですからネガポジ・メソッドでは、一番最悪な状況を考えて、
その状況に陥らなければ、ハッピーと考えます。

  「最悪以外であれば、それはOK」

幸せを求めた場合、人間はそれが達成できると、
さらにもっと上の幸せを求めてしまいます。

お金を手に入れると、もっと欲しくなり、
出世すると、もっと偉くなりたいと思い、
人にチヤホヤされると、もっとチヤホヤされたくなる。

上を見たポジティブ方向の欲には限界がありません。

一方、下を見たネガティブ方向には、
「これ以上はムリ」という、耐えられる限界があります。

ネガポジ・メソッドでは、幸せを追い続けるのではなく、
最悪以外は全部アリと考えることで、無限の選択肢を
手に入れることができるのです。

例えば、自分の就くべき仕事を考える場合は、
「やりたいこと」は一番最後に考えます。

考える順番は次の通りです。

  1. できないこと
  2. やりたくないこと
  3. できること
  4. やりたいこと

実質的に1番の「できないこと」は選択肢に入りませんから、
実際に考えるのは2番目の「やりたくないこと」です。

ネガポジ・メソッドでは、「やりたくないこと」以外の中で、
3番の「できること」を探して、選択肢の幅を広げます。

本書は、「こうしなければならない」という思い込みを捨て、
もっと楽に生きるための自己啓発書です。

この本から何を活かすか?

  「キャリアコンサルタントの立場から声を大にして
  何度も繰り返しますが、とにかくいまの時代は、
   “会社にしがみつくこと” がおすすめ。」

私も、若いときに「この会社は最悪」と思ったところでも、
経験を積んだ後に振り返ってみると、
それほど悪くなかった会社がありますね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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| 自己啓発・セルフマネジメント | 07:20 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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