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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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「数字に強い課長」になるための仕事のコツ

満足度★★★
付箋数:22

  「あなたは採用担当課長。
  中途社員を1名採用するため、応募してきた3名を面接
  しなければならない。しかし、できることなら全員面接せずに、
  最も能力の高い人物を採用したいと考えた。
  そうなる確率が最も高くなる方法論は?

  ただし、面接する毎に採用可否はその場で判断しなければならず
  (保留しておくことはできない)、当然ひとりずつ
  面接しなければならない。」

本書は、仕事で「算数レベルの知識を活用」できるように
するための本です。

著者は、当ブログでも、「数学女子 智香が教える」シリーズを
紹介したことのある深沢真太郎さん。

本書で使うのは、「数学」ではなく、「算数」です。

なぜ、「数学」ではなく、「算数」なのでしょうか?

深沢さんは、算数と数学を、次のように定義します。

  算数:人を創るもの
  数学:世の中を創るもの

つまり、自分のチカラで考え、しっかり生きていく人間を
創るのが算数で、世の中をもっとよくするために
仕組みや問題解決に活用するのが数学です。

「数学は解けたのに、算数は苦手だった」という人は、
仕組みを知ることや問題解決は好きでも、
自分を鍛えることはキライということです。

本書は「課長」という人を創ることが目的です。

だから「数学」ではなく「算数」を使えるようにするのです。

さて、冒頭の面接の問題の解答です。

3人の中で最も能力の高い人が、何番目に面接に来るか
わからないので、例えば、必ず1人目を採用と決めても、
2人目を採用と決めても、3人目を採用と決めても、
確率はどれも同じ、1/3となりそうです。

しかし、次の方法論を採用することで、確率を高められます。

  1. 1番目は無条件で断る
  2. 2番目は前の人より能力が高ければ即採用を決定する
  3. 3番目まで面接した場合は無条件でその者を採用する

仮に面接するのはAさん、Bさん、Cさんの3人で、
能力の高さはA>B>Cの順番だったとします。

すべての面接順序を書き出してみると、6通りとなります。

  A → B → C   結果×
  A → C → B   結果×
  B → A → C   結果◯
  B → C → A   結果◯
  C → A → B   結果◯
  C → B → A   結果×

このとき、先の採用方法で一番能力の高いAさんを
採用できたのは3通りとなります。

つまり、確率は1/2となり、1/3より高い確率で
採用できたことになります。

この方法は面接以外でも、オフィス用品の販売で3社が
営業に来た場合、1社だけで決めるのは不安だけど、
3社全部の対応するのは面倒といった場合でも活用可能です。

実はこの問題、当ブログで紹介するのは2度目。

5年以上前に『鳩山由紀夫の政治を科学する』の記事で、
「お見合い問題」として紹介したことがある問題です。

この本から何を活かすか?

本書で紹介されている、「割り勘の方法」も実用的でした。

  課長と部下5人(男性3名、女性2名)で居酒屋へ行き、
  会計は37,730円でした。

  課長は2万円を自分で払い、あとは部下5人で割り勘するよう
  指示しました。

この支払を「スマート」に割り勘するには?

ちなみに、37,730-20,000=17,730を、スマホを取り出して
5で割るのは、ぜんぜんスマートではありません。

ここはあえて、解答を書きませんので、考えてみてください。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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