活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

PREV | PAGE-SELECT | NEXT


≫ EDIT

超ひも理論をパパに習ってみた

満足度★★★
付箋数:21

  「本書は超ひも理論の入門書ではありますが、そこに現れる
  異次元空間の性質に焦点を当てて、みなさんの頭にあろう
   “異次元が無い” という “当たり前” を破壊することを
  もくろみました。」

本書は、異次元の存在に興味をもった女子高生の娘に、
大学で物理学を教える(研究している)父親が、
毎晩、講義する設定で書かれた本です。

1日10分間で1週間、計70分間の「超ひも理論と異次元の世界」
についての講義です。

著者は理論物理学、弦理論を専門とする橋本幸士さん。

最初は、「陽子って何?」と言っていた娘が、
1週間経つと、次のような発言をするように変わります。

  「1週間、毎晩10分だけパパの特別講義を聴いて、
  がぜん私はいろんなことが不思議に思えてきた。
  次元は数えるのが当たり前だと思ってたけど、でもその次元自体、
  重力で考えるかグルーオンで考えるか、で、違うことがあるんだ。
  パパに習ってから、全く、世界の見え方が変わってしまった。」

実際に高校生に講義をした内容を収録したのではなく、
架空の女子高生に対する講義が書かれていますので、
娘のキャラがやや理想的すぎるような気もします。

しかし、会話調で解説される内容は、非常にわかりやすい。
本当に理解できていなくても、わかった気になります。

以下、本書の異次元が見えていないことの説明を
少し短くして紹介します。

すべてが2次元で閉じた、紙の上の世界の住人がいたとします。

その世界では、人も家も何もかも2次元です。

この紙の上の平面の世界に、3次元の人がやって来たとします。

3次元の世界の人には、3次元がそのまま見えますが、
それを2次元の世界の人から見ると、CTスキャンのように
平面上の切り口しか見えません。

仮に3次元から来た人が球体だったとして、
紙の上方から下方へ少しずつ球を下ろしていきます。

このとき2次元の住人に見えるのは、最初に点として見え始め、
だんだん円が大きくなっていき、最後には消えてなくなる様子です。

2次元に閉じ込められている人には、
3次元方向に動いているところは見えないので、
切り口が出たり消えたりするところだけが見えるわけです。

  娘 「じゃあ、私の3次元の場合も、異次元がもしあったとして、
    その異次元に広がるモノがあったとすると、その切り口しか
    見えないっていうこと?」

  父 「当たり! しかも、その異次元に広がるモノは、消えてしまう
    ように見えたりするわけ。物理学には有名な、
    エネルギー保存の法則、っていうのがあるんやけど、
    もしモノが消えてしまったら、エネルギーが保存せんことに
    なって、そりゃ大変なことになってしまう。
    そやから、異次元があるかないかは、エネルギーが保存しているか
    どうかをチェックすれば調べられるんや」

ちなみに、私たちに異次元が見えないのは、
次の2つの理由が考えられるようです。

1つ目は、私たちの感覚が3次元空間にとどまっていて、
異次元方向には進めないという可能性。

これは紙の上の住人が、3次元が見えなかったのと同じ理由です。

2つ目は、異次元方向には進めるけれども、
小さすぎて見えないという可能性。

異次元方向が、丸まっていて見えないためで、
これを「余剰次元のコンパクト化」と呼ぶそうです。

この本から何を活かすか?

  超ひも理論によると「次元はまやかし」

フアン・マルダセナさんのホログラフィーの概念について、
以前、他の本で読んだ時はさっぱり理解できませんでした。

しかし、本書の解説を読むと、少しその概念が理解できた気がします。

  「まあ、 “まやかし” ゆうたら言いすぎかもしれへんけどな、
  もうちょっとキチンと言うと、『違う空間次元の理論が
  実は同じやった』ゆうことやねん」

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加

| 科学・生活 | 06:50 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://ikadoku.blog76.fc2.com/tb.php/2470-ca56c927

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT