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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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マシュマロ・テスト:成功する子・しない子


満足度★★★
付箋数:22

1960年代に、スタンフォード大学のビング保育園で
ある実験が行われるようになりました。

それは園児たちに厳しいジレンマを突きつけるものでした。

大好きなマシュマロが、1個だけ皿の上に置いてあって、
それと向い合って、園児は1人でテーブルに着きます。

マシュマロの脇には卓上ベルがあって、今すぐ食べたければ、
研究者を呼び戻して、マシュマロを1個だけもらうことができます。

でも1人きりで研究者が戻るまで(最長20分間)待って、
それまで席を離れたりマシュマロを食べ始めたりしなければ、
2個マシュマロをもらうことができます。

このテストの学術名称は、「先延ばしされたものの、
より価値の報酬のために、未就学児が自らに課した、
即時の欲求充足の先延ばしパラダイム」というもの。

その後、このテストがニューヨーク・タイムズ紙で取り上げられ、
一般的に「マシュマロ・テスト」と呼ばれるようになりました。

実は、マシュマロ以外にもクッキーやプレッツェルを
テストで使うこともあったようですが、
「マシュマロ・テスト」の名称が定着したようです。

このテストを考案したのが、本書の著者でパーソナリティ理論と
社会心理学の専門家のウォルター・ ミシェルさんです。

本書はミシェルさんの長年の研究成果を、
初めて一般向けにまとめた本です。

初めは、園児たちが食べたくてしかたのないマシュマロを
ただちに1個だけもらうよりも、しばらく我慢して
2個もらえるだけの克己心を、いつ、どうやって身につけるかを
観察する単純なテストでした。

しかし、後に追跡調査することで、園児たちの将来について、
マシュマロ・テストの結果から、多くのことが予想できるとわかりました。

それは4歳か5歳のときに待てる秒数が長いほど、
大学進学適正試験の点数が良く、青年期の社会的・認知的機能の
評価も高いということです。

就学前にマシュマロ・テストで長く待てた人は、
27歳から32歳にかけて、肥満指数が低く、自尊心が強く、
目標を効果的に追求し、欲求不満やストレスに
うまく対処できました。

また、中年期には、一貫して待つことのできた人と、
できなかった人では、中毒や肥満と結びついた領域の
脳スキャン画像ではっきり違いが見られました。

つまり幼児期に自制心があるか否かが、その後の人生で
成功するかどうかに関わっているということです。

  「マシュマロ・テストの結果は、本当はいったい
  何を示しているのか? 欲求の充足を先延ばしにする能力は、
  あらかじめ組み込まれているのか?
  本書ではこうした疑問を取り上げる。
  その答えには驚かされるものが多い。
  本書『マシュマロ・テスト』の中で私は、 “意思の力” とは
  何であり、何でないかを論じ、その力を無効にする条件や、
  力を揮えるようにする認知的スキルと動機づけ、意志の力を
  持っていたり使ったりしたときの結果について語る。 」

園児がマシュマロを我慢するシチュエーションは、
私たちが大人になっても、毎日にように遭遇します。

今、欲求に負けて目の前にある魅力的な料理を食べてしまうか、
我慢してスリムな肉体を手に入れるか。

いつものようにタバコに手を伸ばして吸ってしまうか、
禁煙して将来の健康を入れるか。

お金がなくてもクレジットカードで欲しいモノを買ってしまうか、
自制して老後の資金を蓄えるか。

自制心と成功の関連性を見るマシュマロ・テストは、
大人にとっても他人ごとではありません。

この本から何を活かすか?

園児たちは、大好きなマシュマロを2個もらうために、
どのようにして、今すぐ食べたい誘惑と戦うのか?

こちらが、マシュマロ・テストの1つの映像です。



Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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