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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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残念なエリート



満足度★★★
付箋数:26

あなたが、4人家族だったとします。

スーパーで売られているアジの開きを買う場合、
次のどちらの買いますか?

  A) 1枚120円で売られているのを4人分、480円で買う
  B) 5枚で500円で売られているセットを買う

家族は4人ですから、本当は4枚あれば足りますが、
1枚あたりの単価がBの方が安いので、セットで買う人が
多いのではないでしょうか。

ここで大切なのは、AとBのどちらの買い方が合理的か?
という話ではありません。

むしろ、その2択思考に陥らないようにしなければなりません。

「4枚しか必要ないのに、なぜ5枚買うんですか!」と
批判する人は残念なビジネスパーソン。

ビジネスで成功する人は、次のように考えます。

家族の誰かが過剰な1枚を多く消費することになっても、
1枚あたりの単価が安ので、5枚セットで買いたくなるのが顧客心理。

だからセット販売したほうが、売上は上がる。

更に、必要な枚数より多く買ってしまった場合、
余った分は冷蔵庫で保存する必要がある。

アジの開きに限らず、こういった購買方法が積み重なっていくと、
どんどん大きな冷蔵庫が必要になってくる。

だから、自分自身は必要な枚数しか買わないけれど、
5枚で500円のアジの開きを買ってしまう人の心理を認め、
大きな冷蔵庫を高い値段で売ることを考える。

本書で山崎将志さんが指摘する、残念なエリートとは、
学力が高いので正しい分析はできるけれども結果が悲観的。

そして人間に対する興味が薄く、心理に関する理解が乏しいので、
それをビジネスに結びつけて考えられない人を指します。

本書では、実際にビジネスで成功した人の考え方として、
家具のニトリ創業者、似鳥昭雄さんのエピソードが
紹介されていました。

似鳥さんが家具のディスカウントストアを立ち上げた当初は、
小さな店でしたが、順調に売上を伸ばしていきました。

しかし、近所に大型家具店がでくると、
急に売れなくなり、資金繰りが一気に悪化したそうです。

金融機関からも融資をストップされ、店は倒産寸前の状態で、
似鳥さんは死ぬことばかりを考えていました。

そんな中、米国の家具店を視察するツアーの話しがありました。

似鳥さんは、藁にもすがる思いで、同業者50人と一緒に視察に行きます。

米国に行ってみると、当時、日本で当たり前のようにあった、
箱物家具がなく、クローゼットに組み込まれていることに
視察団全員が驚きました。

米国での家具は部屋にコーディネートされていて美しい。
しかも、価格は日本の3分の1。

参加者の多くは、家の作りからして違うことで、
「米国と日本は違う世界だね」と言って、
ただ見学するだけで視察を終えました。

似鳥さんは、「同じ人間がやっているんだ。
日本人も便利さや安さをいま以上に求めるはず」と考えて、
気の合った仲間と、米国風に真似することを話し合いました。

しかし、本当にそれを実行に移したのは、
似鳥さんただ一人だったそうです。

冒頭のアジの開きで言うなら、顧客心理を考えて大型冷蔵庫まで
実際に売ったのは、似鳥さん1人だけだったということです。

本書は山崎がテーマとしている「残念な人」シリーズの一冊。

残念な思考を指摘するだけでなく、視点を上げてメタ思考で
考えるためのヒントやエピソードが紹介されています。

この本から何を活かすか?

  GDPが一定なのにホントに賃金が増えるのか

就業年数に伴って、賃金が増えていくのが当然と
考えている人も多くいます。

しかし、経済のパイであるGDPがほぼ一定なので、
賃金が上がっていくのは幻想に過ぎないと
山崎さんは指摘します。

パイの大きさが変わらなければ、誰かが多く取れば、
他の誰かの取り分が少なくなるという構造です。

やはり、GDPから考えても年功序列の賃金モデルは、
既に崩壊しているということですね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 06:41 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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