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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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考えすぎる脳、楽をしたい遺伝子



満足度★★★★
付箋数:24

本書の著者、長沼毅さんは、「科学界のインディ・ジョーンズ」
と呼ばれる極限環境生物学者です。

これまで、研究のために、北極、南極、活火山、深海など
命の危険があるような場所に何度も足を運んできました。

しかし、本当のところ長沼さんは楽に生きたいと思っていて、
インディージョーンズというニックネームとは裏腹に、
毎回毎回「もうこんなのは嫌だ」と思いながら、
僻地への調査に赴いているそうです。

なぜ、長沼さんは嫌だと思いつつも、僻地へ行ってしまうのか?

  「私を僻地へ行くように駆り立てたのは、周囲のせいではありません。
  それは、私の “脳” です。
  これまで誰もができなかった発見や研究をしたいという “欲” 、
  その場所にどんな未知があるのかという “好奇心” 、
  あるいはもしこの依頼を断ってしまったら自分の立場は
  どうなるのかという “恐れ” 。
  これらはすべて脳が生み出したものです。」

自分から好き好んで、自分を辛い状況に追い込む生物は、
人間しかいないようです。

他の動物なら、眠くなったら寝て、疲れたら休み、
腹が減れば食べるといった、身体の欲求に対して
もっと素直に生きています。

しかし、私たち人間は脳を進化させたときに、
「楽をする」ことを忘れてしまいました。

つまり、私たちがこんなにも疲れてしまうのは脳のせいなのです。

  「無理をする。疲れる。見栄を張る。ストレスが溜まる。
  我慢する・・・・。こんな困り事が生まれるのは、
  あまりにも高度に発達した脳があるからです。
  だから “脳に振り回されずに生きる方法” を生物学的な
  視点から考える。それが本書のねらいです。」

長沼さんは、生物として少しでも楽に生きるには、
脳よりも遺伝子のことをまず知ったほうがいいと言います。

人によって、それぞれ得意な部分、不得意な部分があります。

これは遺伝子によって作られた特性で、
長沼さんは、「遺伝子的なランドスケープ(風景)」と呼びます。

脳に振り回されないようにするには、
自分のランドスケープを知って、その上で自分の性質に合った
環境を見つけることが必要だと説明されています。

  第1章 人は悩むようにできている
  第2章 あなたの個性を知る方法
  第3章 しぶとく生きるコツ
  第4章 群れの中で疲れずに働く
  第5章 ルールを作れば楽になる

本書のテーマは「ストレスなく、悩まずに生きる方法」ですが、
さまざまな脳と遺伝子にまつわるエピソードが盛り込まれた
科学エッセイです。

私は長沼さんの本を読んだのは今回が初めて。

いいサイエンス作家(研究者)と出会ったという印象で、
もっと長沼さんの本が読みたくなりました。

以下、私が今後読んでみようと思う長沼さんの本です。

  『Dr.長沼の眠れないほど面白い科学のはなし
  『地球外生命――われわれは孤独か』(共著)
  『死なないやつら
  『深海生物学への招待

この本から何を活かすか?

  「人間は “白目” を手に入れることで、相手の視線が
  どこに向いているかわかるようになりました。
  これを “アイ・ポインティング” と言います。
  この特徴は哺乳類では人間だけで、誰が誰を見ているか、
  視線がお互いにわかるようになったのです。」

人間だけが持つコミュニケーション手段が視線なんですね。

見たり、見られたり、あるいは見られなかったりすることで
様々な感情(妄想)が起こるのも人間だけなのでしょう。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.


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