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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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勝つ投資 負けない投資



満足度★★★
付箋数:23

クロスメディア・パブリッシングの瀧澤さんから献本いただきました。
ありがとうございます。

  「よく、相場にはブル(牛:強気派)とベア(熊:弱気派)の
  2匹の動物がいるといわれています。強気派のブルが角で相場を
  押し上げ、弱気派のベアが鋭い爪で相場をなぎ倒していきます。
  しかし、実はもう一匹の動物がいます。
  それがカモ(勝てない投資家)です。
  勝てない投資家は、ブルとベアが激しくぶつかり合う中で
  右往左往する、カモのような存在になってしまっているのです。」

本書は立場の異なる2人の最強投資家がタッグを組んで、
正しい投資との付き合い方を著した本です。

1人は個人投資家代表の片山晃さん。

ハンドルネームの五月(gogatu)さんと言った方が有名な
神憑り的な投資成績を残す個人投資家です。

片山さんは65万円を元手に投資を始め、7年半で12億円まで
資産を増やしました。

その実績を買われてレオス・キャピタルワークスで
機関投資家業務に携わった異色の経歴を持ちます。

もう1人の著者は、大手資産運用会社で巨大ファンドを運用する
現役のファンドマネージャーの小松原周さん。

小松原さんは、長いキャリアの中でもTOPIXなどの指標に対しては、
一度も負けたことがない「不敗の投資家」と呼ばれます。

個人投資家は、プロから見ると単なるカモなのでしょうか?

無論、株主優待などに釣られてネギを背負ってノコノコと
やって来ては、本当にカモ以外の何者でもありません。

しかし、実際のところ投資の世界において、
素人とプロのスキルには、大きな差はありません。

かつては持っている情報に大きな差がありましたが、
現在は情報格差もずいぶんと小さくなりました。

また、機関投資家は、個人投資家とは比べものにならない、
大きな資金を運用していますが、そこにはメリットだけでなく、
デメリットもあるのです。

  「機関投資家の弱点を知ってさえおけば、個人投資家でも十分、
  機関投資家に太刀打ちできるということです。
  巨砲を持つ戦艦大和が、機動力に勝る駆逐艦に負けるようなことは、
  株式市場では頻繁に起こっています。」

本書では、個人投資家が勝つために、負けないために
知っておくべき内容を、お2人がそれぞれの得意分野を
分担して解説します。

片山さんが「勝つ投資編」を担当し、
小松原さんが「負けない投資編」を担当。

私がお2人とも信用できると思ったのは、
基本はファンダメンタル投資でありながら、
トレードやテクニカル分析を頭ごなしに否定していない点です。

片山さんは、割安株の長期投資に転身する前には、
もともとデイトレードを行っていた経験があります。

小松原さんも、テクニカル分析だけでは勝てないと言及しつつも、
エントリーポイントを見極めるためにいくつかの指標を
利用しています。

ファンダメンタル投資の本で、トレードやテクニカル分析について、
何も知らずに否定している本を見かけることがありますが、
本書のお2人は自らの経験を踏まえたうえで、その有効性の限界に
ついて言及しています。

本書は具体的な投資方法まで細かく書かれていませんが、
これから投資を始める人や、あまり勉強せずに既に投資を
始めた人にはオススメできる一冊です。

この本から何を活かすか?

小松原さんは「伸びない会社の5つのサイン」を紹介していました。

  ・本業と全く関係のない事業を持っている
  ・中期経営計画に数値目標が明記されていない
  ・自社ビルを建設する
  ・本社の受付嬢がやたらと美人
  ・社長が業界紙以外のメディアに出始める

ちなみに、本社の受付嬢が3人以上いて、全員が美人なら
「危ないサイン」と読み取っていいようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.


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