活かす読書
ikadoku

ビジネス書・ベストセラー本・科学本を中心に13年以上、ひたすら本を紹介し続けるブログ。既に紹介した本は3700冊以上。

問題解決のジレンマ

2015年05月18日
問題解決・ロジカルシンキング・思考法 0


満足度★★★★
付箋数:30

あなたは、次に示すAとBのどちらの傾向が強いでしょうか?

  1-A チームワークが得意で先輩にもかわいがられる
  1-B 個人の主張が強く仲間や先輩とも衝突する

  2-A 数字に強い
  2-B 数字に無頓着

  3-A 恵まれない環境でも必ずその中で頑張り抜く
  3-B 環境に恵まれなければすぐにほかを探す

  4-A 「その道の専門家」である
  4-B 何でも首を突っ込むが専門性はない

  5-A 法律や規則に詳しい
  5-B 法律や規則に疎い

  6-A 常に与えられた仕事を着実にこなす
  6-B そもそも意味がないと思えば「ちゃぶ台返し」をする

  7-A まずは「目の前の現実」重視である
  7-B 目の前の現実より「高い理想」から入る

  8-A 服装や言葉遣いに厳しい
  8-B 服装や言葉の乱れは気にしない

  9-A 学校でも社会でも常に「本流」を歩いている
  9-B 学校でも社会でも傍流か、「道を外れて」いる

  10-A 常に人一倍の努力を怠らない
  10-B 「いかに楽をするか」を必死で考えている

これまでの社会においては、恐らく「A」の性格を持つ人の方が、
「優秀」と評価される機会が多かったのではないでしょうか。

Aの方が多い方は「アリ型の思考回路」を持つ方で、
Bの方が多い方は「キリギリス型の思考回路」を持つ方です。

アリ型思考は「問題解決」が得意で、
キリギリス型思考は「問題発見」が得意。

2つの思考回路は根本的に発想が異なり、
ここに大きな「問題解決のジレンマ」存在します。

それは「問題解決」が得意な人は「問題発見」ができない
という構造的なジレンマです。

アリ型思考はストックを重視し、閉じた系の中で、
次元を固定して考えて問題を解決します。

一方、キリギリス型思考はフローを重視し、
開いた系の中で次元を可変することで、
今まで見えていなかった問題を見つけます。

これまでは、与えられた問題を解くことが得意なアリ型思考が
重視されていましたが、これからの時代は、
「そもそも何が問題なのか?」と問題そのものを見つける
キリギリス型思考の重要度が増していきます。

ただし、この2つの思考はどちらが良くてどちらが悪いと
言うものではなく、ひとりの人の思考の中でも、
キリギリス型思考で問題発見して、アリ型思考で問題解決する
ように思考の切り替えが必要だと思います。

私たちは、これまでアリ型思考を善しとした学校教育を
受けてきているので、キリギリス型思考へ切り替える方が
難しく感じるはずです。

では、どのようにしたらアリ型思考からキリギリス型思考へ
切り替えることができるのでしょうか?

本書の著者、細谷功さんは「メタの視点」を持つことが
必要であると解説します。

「抽象化・アナロジー」、「思考の軸」、「Why(上位目的)」
の3つを使って次元を上げて問題を発見する。

それは「無知」や「未知」を意識することで、
常識の壁を打ち破る「イグノランスマネジメント」とも
呼ばれているようです。

この本から何を活かすか?

「なぜを5回繰り返せ」とはトヨタの生産現場から生まれた言葉。

実は5W1Hの中で、Whyの「なぜ」だけが、上位概念に遡る疑問詞で、
他のHowなどは下位概念に具体化する疑問詞です。

Whyは関係性を問う疑問詞で、過去に投げかけると「原因」、
未来に投げかけると「目的」を見つけることができます。

また、Whyだけが関係性といった相対的なものを問うので、
「その先」を探ることができ、複数回繰り返せるようです。

ちなみに、キリギリス型の思考は「Why」を使い、
アリ型思考は「How」を使います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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