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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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AIの衝撃



満足度★★★
付箋数:20

マイクロソフトの共同創設者のビル・ゲイツさんは、2001年に

  「これからのAIはベイズ理論によって完全に生まれ変わる」

と予言しました。

この予想は見事に的中し、ゲイツさんの先見性の確かさが証明されました。

そんなゲイツさんは2014年3月に行った講演会で、次のように述べます。

  「AIによる雇用の浸食は “運転手”  “ウエイター”  “看護師” 等々、
  さまざまな職種に広がろうとしている。
  ・・・今から20年後、現在の労働者が持っている各種職能への
  需要は大幅に低下しているだろう。しかし、(現時点で)人々は
  それに全く関心を寄せていないように思われる」

本書の著者、KDDI総研リサーチフェローの小林雅一さんは、
このゲイツさんの「AIが雇用破壊を引き起こす」という予想も
相当に信憑性があると見ています。

本書は、「自ら学んで成長する能力」を身につけた次世代ロボットが、
人間社会をどのように変えるかをレポートする本です。

これまで、私たちの仕事は、単純作業ではコンピュータに
取って代わられても、クリエイティブな仕事は、
人間に敵わないと考えられてきました。

つまり、人間とコンピュータを分ける最大の要素は、
「創造性」あるいは「独創性」にあると思われていたのです。

しかし、米カリフォルニア大学サンタクルーズ校の
デビット・コープ名誉教授は、自身の開発した作曲用ソフトの
「エミー(EMI)」で、ある実験を行いました。

それは3つのバッハ風のピアノ協奏曲による聴き比べ実験でした。

一曲は本物のバッハ、もう一曲は大学で音楽理論を教えている
スティーブ・ラーソンさんが作曲したもの、
そしてもう一曲はエミーが作曲したものでした。

実験では、これら3曲を聴き比べ、どれが誰の作品であるかを
判定しました。

その結果、聴衆の多くはラーソンさんの作品をエミーの作品と、
エミーの作品を本物のバッハの作品と判定しました。

それまでコンピュータが芸術を生み出すことには、
批判的な発言をしていた学者のダグラス・ホフスタッターさんも
聴衆の一人としてこの実験に加わったそうですが、
この結果を受けて次のように発言しました。

  「残念ながら、音楽とは私が思っていたほど大したものでは
  ないようだ」

また、コープさんは、エミーが作った曲をコンサートで演奏する際に、
それがコンピュータよって作曲されたことを聴衆に知らせない場合と、
知らせた場合で、結果に違いがでるかどうかについても実験しました。

その結果、知らせない場合は、聴取は演奏される曲に深く感動した
様子を示し、演奏後には拍手喝采を贈りました。

逆にコンピュータの作品と知らせてから聴いてもらうと、
聴衆は全く感動した素振りを見せず、演奏後も会場は静まり返った
そうです。

これらの実験結果を受けて、コープさんは次のように思うように
なったようです。

  「音楽が持つ意味は、結局、それを聴く者の耳(つまりその人の心理)
  の中に宿っている」

この本から何を活かすか?

  「最終的に、人類はテクノロジーによって絶滅するだろう。(中略)
  今世紀におけるその最大の危機要因はAIだ」

これはディープマインド共同創設者の一人、シェーン・レッグさんの言葉。

また、理論物理学者のスティーブン・ホーキングさんらも、

  「AIは人類が成し遂げた最後の偉業になってしまう恐れがある
  (つまりAIは人類を破滅に導くかもしれない)」

と発言しています。

果たして、ターミネーターに登場するスカイネットのようなAIは
本当に開発されるのでしょうか?

本書では、その可能性についても、各方面から情報を集め
真剣に考察しています。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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