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アップル、アマゾン、グーグルのイノベーション戦略

アップル、アマゾン、グーグルのイノベーション戦略アップル、アマゾン、グーグルのイノベーション戦略
(2015/03/12)
雨宮 寛二

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満足度★★★
付箋数:24

  「本書の目的は、イノベーションの戦略と法則に焦点をあて、
  アップル、アマゾン、グーグル3社の革新性を解明したうえで、
  こうした革新的な企業がなぜ米国で断続的に生まれるのか、
  その要因を論じることにある。」

著者は、2012年に『アップル、アマゾン、グーグルの競争戦略
を刊行している雨宮寛二さん。

今回はイノベーションに特化して書かれています。

  序 章 「創造的破壊」を可能にするアントレプレナー
  第1章 この世に起こっている企業活動はイノベーションで説明できる
  第2章 非連続的イノベーションから連続的イノベーションへと
     シフトするアップルのイノベーション
  第3章 ウェブ進化によるアマゾンのイノベーション
  第4章 オープン・プラットフォームにより世界征服を目指す
     グーグルのイノベーション
  第5章 アップル、アマゾン、グーグルはなぜ米国から生まれるのか

そもそもイノベーションには、過去の延長線上にない
画期的な革新をもたらす「非連続的」なイノベーションと、
既存製品やサービスの改良や改善を積み重ねる「連続的」な
イノベーションの2種類があります。

この非連続的イノベーションと連続的イノベーションは
通常、トレードオフの関係にあります。

スティーブ・ジョブズさん時代のアップルは、
非連続的イノベーションで革新的な製品を生み出しながら、
その裏では既存の製品の改良を重ねる連続的イノベーションも
同時に行える両利きの企業でした。

そのため、大企業が陥る「イノベーションのジレンマ」に
陥らなかったようです。

しかし、CEOがティム・クックさんに代わってから、
アップルは連続的イノベーションだけの企業になって
しまったので、これ以上の成長力を望むことはできないと
分析されています。

ちなみにアップルのイノベーションはクローズ戦略で、
高い利益率を生み出すことで支えられてきました。

このアップルのイノベーションと対照的なアプローチを
行うのがグーグルです。

例えば、グーグルはアンドロイドのソースを公開することで、
モバイル市場でオープン・プラットフォームを構築しました。

グーグルはウェブ検索事業をコアビジネスとしていますが、
「70対20対10のルール」によって、様々な分野に進出し、
イノベーションを生み出しています。

それは自社のリソース配分をコアビジネスに70%、
有望な成長プロジェクトに20%、残り10%を新たなアイディアに
分配するというルールです。

一方、アマゾンは、これら2社とは一線を画しながら、
イノベーションに対し、独特のアプローチをとります。

利益よりIT投資を優先させ、パーソナライゼーションや
レコメンデーション機能を生み出しました。

また、既存の書籍事業を駆逐する可能性のあった
電子書籍事業をキンドルを製品化することで推し進めます。

更に本業以外のサプライチェーンの構築において、
ロボットによる物流の自動化とネットワーク化によって
革新的なオペレーションを生み出しています。

1社だけ見ても十分に面白いイノベーションに対する戦略が、
3社を比較することで、それぞれのイノベーションの独自性が
際立って見えてきます。

この本から何を活かすか?

雨宮さんは、革新的な企業が米国で断続的に生まれる要因として、
次の3点を挙げて説明しています。

  1. 歴史的背景 ― 建国以来、非連続的イノベーションを求める
   文化がある

  2. 国民性 ― 集団や組織より個人主義や英雄を賞賛する気質がある

  3. 社会制度 ― 企業家を資金面で支えるベンチャーキャピタルの
   存在と制度が確立している

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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| 経営・戦略 | 08:59 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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