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史上最強のCEO イーロン・マスクの戦い

史上最強のCEO イーロン・マスクの戦い (PHPビジネス新書)史上最強のCEO イーロン・マスクの戦い (PHPビジネス新書)
(2015/02/19)
竹内 一正

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満足度★★★
付箋数:21

もし、あなたが莫大な財産を持っているとしたら、
そのお金を何に使いたいですか?

実際に約300億ドル(約3兆円)の資産を持つ、
Googleの創業者にしてCEOのラリー・ペイジさんは、
次のように語りました。

  「もし自分が財産を何かのために遺すとしたら、慈善事業に
  寄付するよりも、イーロン・マスク氏に譲ると思う。
  彼なら未来を変えてくれると信じているからだ。」

ペイジさんが、このように絶賛するイーロン・マスクさんとは、
一体どのような人物なのでしょうか?

マスクさんは、オンライン決済サービスPayPalの前身のX.comを
立ち上げてた起業家で、いわゆるペイパル・マフィアの1人です。

PayPalをeBayに売却して資金を得た後、宇宙輸送企業、
スペースX社を立ち上げ、ロケット開発を行います。

同社の「ファルコン9」は民間で開発されたロケットとして初めて
国際宇宙ステーションへのドッキングを成功させました。

このファルコン9は、従来のNASAの10分の1のコストで、
開発されたものでした。

2011年NASAが検証した結果、従来のNASA方式でファルコン9を
開発した場合、約40億ドル必要であると述べられました。

更に、NASA式から一歩踏み込んで、民間のコスト意識で
開発しても17億ドルはかかると結論付けました。

スペースX社がファルコン9を開発したコストは約3億ドル。

初期のファルコン1の開発費9000万ドルを加えても、
合計で3億9000万ドル(約390億円)にしかなりません。

ちなみに、JAXAのHⅡAロケットの開発には約1600億円
かかっていますから、ファルコン9の4倍のコストになります。

  「イーロンは、ロケットに使われている材料コストを
  徹底的に分析した。航空宇宙用のアルミ合金や銅などの
  市販コストはどれくらいか。結論は、ロケット総コストの
  たった2%程度でしかなかった。これは、大幅なコストダウンの
  余地が眠っていることを示唆していた。」

マスクさんが、ロケットの開発費を10分の1で行うのは、
目指すべきゴールがあるからです。

そのゴールとは、「人類を火星に移住させること」です。

誰もが信じられないと思うような目標ですが、
マスクさんは本気で人類存続のため、火星移住を考えています。

  「イーロンの火星移住についての最近の発言はさらに加速している。
  スペースXの有人宇宙船“ドラゴンV2”の発表から間もなく、
  彼は今後10年から12年以内、つまり、2026年までにスペースXの
  宇宙船で火星に人類を送り込むことができるだろうとCNBCに語った。
  オバマ政権とNASAが2030年代にやろうとしているその先を行く
  超ド級に野心的な話だ。」

マスクさんが手掛ける事業は宇宙ロケット開発以外にも、
電気自動車や太陽光発電などがあります。

それらの事業も最終的には「火星移住」のために
必要な技術なのです。

マスクさんは、これらの事業を既存の方法論や権力に
敢然と立ち向かいながら開発を進めています。

本書は、天才経営者イーロン・マスクさんの
人類と地球の未来を変える戦いをレポートします。

著者は、以前にも当ブログで『イーロン・マスクの野望』を
紹介したことのある竹内一正さんです。

この本から何を活かすか?

マスクさんがCEOを務める、EV自動車会社、テスラモーターズ。

電気自動車を開発するメーカーが、どこも車載専用の
大型バッテリーを開発しているのに対し、テスラの電気自動車は、
ノートPCなどに使う汎用のリチウムイオン電池を7000個使う
設計思想で開発されました。

その結果、2008年に販売されたのが「ポルシェより速く、
フェラーリより安い」と評された「テスラ・ロードスター」です。

また、2014年6月に発表されて世間が驚いたのは、
テスラ社が保有する電気自動車に関する特許技術200件以上を
無償で公開するとの決断でした。

この決断についてマスクさんは次のように語りました。

  「会社の成長よりも、EVをもっと普及させることの方が
  もっと大切だ」

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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| 経営・戦略 | 06:43 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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