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伝説の外資トップが公開する 世界標準のNEMAWASHI(ネマワシ)の技術

伝説の外資トップが公開する 世界標準のNEMAWASHI(ネマワシ)の技術伝説の外資トップが公開する 世界標準のNEMAWASHI(ネマワシ)の技術
(2014/10/30)
新 将命

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kindle版 伝説の外資トップが公開する 世界標準のNEMAWASHIの技術

満足度★★★★
付箋数:24

  「 “ネマワシ” というと、日本独特の文化・習慣のように
  思われるかもしれませんが、けっしてそうではありません。
  それを表す言葉は違えど、世界の企業でも同じようなことが
  行われています。」

このように話すのは、グローバルカンパニー6社で働き、
その内、社長職を3社、副社長職を1社で務めた経験のある
新将命(アタラシ マサミ)さん。

新さんは、グローバル企業でも「ネマワシ」は必須の
スキルとして存在し、それは日本的な「根回し」とは、
微妙に異なる部分があると言います。

本書では、日本的なネマワシを「根回し」、
世界標準のネマワシを「NEMAWASHI」と表現します。

本書が目指すのは、世界標準のNEMAWASHIですが、
まずこの2つのネマワシの違いを見てみましょう。

日本的根回し世界標準のNEMAWASHI
最重要要素情と自分に対する承認論理性と自分にもたらされる利益
最も必要なスキル人間関係構築能力プレゼンテーション能力
スキルアップ手段日頃の付き合い学習
情と理の比率情8:理2情2:理8
陥りがちな弊害甘え・安易な妥協部門と個人のエゴ
背景集団主義(村文化)個人主義(狩猟文化)

やはり文化的な背景が違いますから、ゴールが同じでも
そのプロセスには違いがあるようです。

日本では「出る杭は打たれる」と言われますが、
実は英語にも「Tall tree catches much wind.
(高い木はたくさんの風を受ける)」という言葉があります。

「出ても打たれない」ための技術が、NEMAWASHIなのです。

NEMAWASHIの最大のポイントは、キーパーソンを見極めて、
味方につけておくことです。

その時に気をつけるのは、「I」ではなく「We」で語ること。

「私はこうしたい」とは言わずに、「われわれは最善の選択を
すべきです」に置き換え、「わたしの考えでは」ではなく
「われわれ全員の思いをまとめれば」に置き換えて伝えます。

「I」を「We」に置き換えてNEMAWASHIすることで、
どんなに「出る杭」であっても、無闇に打たれることが
なくなるようです。

また、ビジネスでは「トレード・オフ」という言葉を
よく使いますが、目指すべきは日本の近江商人の
「売り手よし、買い手よし、世間よし」の「三方よし」です。

これを可能にするのがNEMAWASHIで、「トレード・オフ」の
反対である「「トレード・オン」を実現することができるのです。

世界標準のビジネスではロジックが重視されると言っても、
やはり「人」対「人」のコミュニケーションです。

日本の「根回し」でも世界標準のNEMAWASHIでも
最後にものを言うのは、その人の「人間力」であることは
共通しています。

本書では、ベストネマワシストになるための
人間力を上げる方法にまで言及しています。

さすが名だたる企業でトップを歴任しただけあって、
新さんの言葉、1つ1つに説得力があります。

ただし、個人的にはそれほど違和感はありませんが、
文中にちょいちょい英語が出てくるところが、
好みが分かれるところかもしれません。

この本から何を活かすか?

本書にはNEMAWASHI 10ヶ条が次のようにまとめられています。

  1. NEMAWASHIは組織を泳ぐ必要悪ではなく、組織を動かす
   正当な必要技術である
  2. 義理人情型の根回しだけではグローバルビジネスでは通用しない
  3. NEMAWASHIは大義を背負った者が勝つ
  4. NEMAWASHIの段取り
  5. 嫌な相手へのNEMAWASHIほど手間をかけてていねいに
  6. NEMAWASHIを説得だと考えるのは二流、NEMAWASHIの50%は
   相手の意向を聞き出すことに費やせ。「積極傾聴」が基本
  7. NEMAWASHIはマージナルな過半数をとっても勝ったと思うな
  8. NEMAWASHIは一度成功すればそこがゴール・・・ではない
  9. メールでNEMAWASHIすべからず
  10. 世界でも日本でも結局NEMAWASHIの切り札は人間力

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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