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ゲーム・チェンジャーの競争戦略

ゲーム・チェンジャーの競争戦略 ―ルール、相手、土俵を変えるゲーム・チェンジャーの競争戦略 ―ルール、相手、土俵を変える
(2015/01/24)
内田 和成

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満足度★★★★
付箋数:24

これまでの倉庫業の常識では、「ロケーション管理」が
重要でした。

倉庫に保管したものは、いずれ取り出すことになりますから、
取り出しやすいように考えて管理する必要があります。

例えば、同じ商品や似た分野の商品はピッキングしやすいように、
エリアを決めて、まとめて保管します。

しかし、アマゾンの倉庫では、こうしたロケーション管理が
全くされていないと言います。

同じ商品でも、別々の場所に置かれていたり、
似た分野の商品でもバラバラに保管されています。

なぜ、それでも商品を取り出す時に困らないのでしょうか?

それは、ピッキングがコンピュータとロボットによって
自動化されているからです。

たとえ複数の場所に同じ商品があっても、自動的にそれらを
集めてきて出荷できる仕組みになっているのです。

この自動化された仕組さえあれば、熟練者でなくても、
容易に倉庫管理ができるのです。

アマゾンでは、この仕組を使って、在庫保管や受注、
配送業務などの請負サービスを始めています。

もともとアマゾンは倉庫業が本業ではありませんから、
倉庫業の会社から見ると、異業種参入と捉えられます。

この仕組は、これまでの物流や倉庫業の常識を覆すもので、
既存の競争のルールを破壊してしまう可能性を持ちます。

本書では、こうした業界のルールを変えてしまう
プレーヤーを「ゲーム・チェンジャー」と呼びます。

著者は元BCG日本代表で、現在は早稲田大学ビジネススクール教授
の内田和成さん。

内田さんは、本書でゲーム・チェンジャーを4つに類型化し、
豊富な事例で解説します。

  1. 相手の儲けの仕組みを無力化する:秩序破壊型

  事例)LINEの無料通話、スマホのゲーム、リブセンス、
      ネスカフェ・アンバサダー、コストコなど

  2. 顧客が気づいていない価値を具現化する:市場創造型

  事例)アクションカメラ、電子書籍、JINSのパソコン用メガネ、
     東進ハイスクール、青山フラワーマーケットなど

  3. 新たな事業モデルをつくり出す:ビジネス創造型

  事例)価格コム、オキュラスリフト、カーシェアリング、
     アップルストア、セールスフォース・ドットコムなど

  4. バリューチェーンを見直す:プロセス改革型

  事例)俺のシリーズのレストラン、スタジオアリス、ゾゾタウン、
     アマゾンの書籍ネット通販、セブンカフェなど

事例は国内、国外を問わず取り上げられています。

本書で、私が膝を打ったのは、イノベーションを起こして
ゲーム・チェンジする側の視点だけではなくて、
自分の属する業界にゲーム・チェンジャーが参入してきた
場合についても考察されている点です。

誰もがゲーム・チェンジャーになれる環境にいる
わけではないので、攻めの戦略だけでなく、
守りの戦略についても書かれているのが有り難いですね。

特に異業種参入のプレーヤーと戦うことになった場合は、
本書のフレームは参考になると思います。

この本から何を活かすか?

事業連鎖を使った新しい儲けの仕組みを作る5つのアプローチ

  1. 省略・・・中抜する
  2. 束ねる・・・結合する
  3. 置き換える・・・代替する
  4. 選択肢の広がり・・・選択肢を増やす
  5. 追加・・・新しい機能や価値を付け加える

このアプローチは、秩序破壊型でも市場創造型でも
使えるようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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| 経営・戦略 | 10:06 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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