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本質思考: MIT式課題設定&問題解決

本質思考: MIT式課題設定&問題解決本質思考: MIT式課題設定&問題解決
(2015/01/23)
平井 孝志

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kindle版 本質思考―MIT式課題設定&問題解決

満足度★★★★
付箋数:25

あなたは仕事がひと段落して、久しぶりに彼女とゆっくり
休日デートができる時間が持てたとします。

待ち合わせ場所で、時間通りに落ち合うと、
彼女は今日はどうしようか、と尋ねてきました。

あなたは、彼女が何をしたいのかを考えてみたところ、
以前、彼女が映画を見たいと言っていたのを思い出し、
次のように言いました。

  「今日は映画でも見に行こうか。どの映画がいい?」

すると彼女が、急に不機嫌になって言いました。

  「なんで今日映画を見に行かなきゃいけないの。
  せっかく天気の良い土曜日の昼間なんだから、
  遊園地に行きたいなと思っていたのに」

これは、女心はわからないという話ではありません。

あなたは、彼女がやりたいことを考えて発言したはずです。

なぜ、考えて答えたにも関わらず、「スジの悪い答え」を
出してしまったのか?

それは「本質」で考えず、彼女が以前言っていたこと(現象)に
単純に反応してしまったからです。

彼女が映画を見たいと言っていたのは平日の夜のことでした。

その時の思考は次の通りです。

  [時間的制約] → [選択肢の制約] → [映画が見たい]
  → [時間の有効活用]

ここでは、「時間的制約」や「選択肢の制約」が問題の本質で、
「映画が見たい」はそこから出てきた現象に過ぎません。

今回の場合は次のように考えるべきだったのです。

  [十分な時間・環境] → [選択肢の広がり] → [遊園地に行きたい]
  → [やりたい事を実現]

仮に「遊園地」という解が出てこなくても、前提条件である本質を
見誤らなければ、少なくとも彼女は不機嫌にならなかった
ことでしょう。

これは、かつて著者の平井孝志さんのプライベートであった
実例のようです。

本書は、スジの良い答えを出すために本質から考える方法論を
解説する本です。

その思考法を本書では「本質思考」と呼びます。

本質思考は、意思決定する際に、目先の情報や表面的な現象に
囚われることなく、その裏に潜む本質から考えるアプローチ。

わかりやすい例としてプライベートの場合を紹介しましたが、
ビジネスでもプライベートでも幅広く使える方法論です。

MITスローンスクールの看板授業の1つ「システムダイナミクス」が
本質思考の下敷きなっています。

  本質 = 構造(モデル) × 因果(ダイナミズム)

枝葉末節を削ぎ落した構造の概念図をその因果関係を元に
つないで考えることで、本質を見極めたスジの良い答えを
導き出します。

本書では、次の4つのステップで本質思考を行います。

  ステップ1. モデルを描く
  ステップ2. ダイナミズムを読み解く
  ステップ3. モデルを変える打ち手を探る
  ステップ4. 行動し、現実からフィードバックを得る

現象だけ変えようとしても真の問題解決にはなりません。
モデルを変えることでのみ、問題は解決されるのです。

この本から何を活かすか?

なぜ、真剣に考えても、時間をかけて考えても、
本質思考ができないのか?

それは、人には本質思考を妨げる思考のクセがあるからです。

  裏返し結論のクセ、一般解で満足してしまうクセ、
  フレームワークに依存してしまうクセ、カテゴリー適応のクセ、
  キーワードで思考停止してしまうクセ、初期仮説に固執するクセ、
  考えている目的を失ってしまうクセ、プロセス偏重のクセ、
  主体性を喪失するクセ

自分がどんな思考をしてしまいがちなのか、
自分の思考のクセに気づくことが、
本質思考をするための出発点のようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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| 問題解決・ロジカルシンキング・思考法 | 07:04 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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