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シカゴ・スタイルに学ぶ論理的に考え、書く技術

シカゴ・スタイルに学ぶ論理的に考え、書く技術: 世界で通用する20の普遍的メソッドシカゴ・スタイルに学ぶ論理的に考え、書く技術: 世界で通用する20の普遍的メソッド
(2015/01/16)
吉岡 友治

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満足度★★★★
付箋数:22

  「 “シカゴ・スタイル” とは、私がかつて学んだシカゴ大学で
  教えられている論文の書き方です。論文メソッドはさまざまあれど、
  アメリカで博士論文を書く人なら、必ず参照しなければならない
  と言われている定評がある方法です。」

シカゴ式文章作成法は、100年以上前にシカゴ大学で確立した
今も学び継がれる世界標準の論文作成方法です。

基本的に論文の書き方には、注の付け方や引用の仕方、
参考文献表の体裁など、「作法」の部分があります。

しかし、本書がターゲットとする一般のビジネスパーソンは、
別に論文を書くわけではありませんから、
本書ではその作法の部分は省略し、「明晰かつ論理的な」
文章の書き方にフォーカスして解説します。

著者は、シカゴ大学人文学科修士課程を修了した後、
代ゼミ講師を経て、現在はインターネット講座
VOCABOW小論術」校長を務める吉岡友治さんです。

シカゴ式は英語の文章術ですが、本書ではその根底にある
思考の整理方法と、論理的な文章表現法を解説するので、
言語が違っても問題ありません。

本書では、シカゴ式を20のメソッドとしてまとめています。

  メソッド1 シンプルな文をつくる

   論理的文章の文体はシンプルでやさしいことを旨とする。
   そのためには、難しい言い回しや比喩を避け、
   名詞の前の修飾を少なくし、言いたいことは述語部分に回す。
   イメージ的には、頭を軽く尻尾を重くするのがコツ。

各メソッドでは、このように最初に数行のサマリーが書かれています。

その後、分かりにくい文章例を示し、具体的にどこをどのように
改善するかを解説し、最後にまとめを掲載します。

  メソッド1のまとめ

   ・大事な内容を最初に、副次的な内容は後からの順序を守る
   ・まずトピック、それからその述語を明確にする
   ・それぞれの内容は、接続後で明示する
   ・巧みな比喩、凝った表現は追放して、平易な表現を心がける

当然、20のメソッドについても「大事な内容を最初に」の
原則で並べられています。

私が本書で、はじめて耳にしたのが、「warrant」という
キーワードです。

  「warrantがしっかり書かれていないと、
  十分思考や吟味が行われていない、という印象をもたれる」

warrantとは、元々法律用語で「正当な理由」と訳される言葉で、
reasonをもっと詳細に説明するパートです。

相手を説得するには理由(reason)・説明(warrant)
・例示(evidence)の3点セットが必要。

理由から一足飛びに例示に行ってしまうと、
説得力のない薄っぺらい文章になってしまうようです。

warrantは、結局、理由を細かく分かりやすくした言い換え。

これを追求すると核心に迫る内容が書けるため、
シカゴ式ではその重要性が強調されています。

言い換えは論理的必然の連鎖で、この部分をしっかりと書かないと、
読む必要の感じられない陳腐な文章になってしまうようです。

本書は、まじめに論理的な文章作成術を学ぶには、
丁度良い独習用の教科書だと思います。

この本から何を活かすか?

  「分かりやすい順序とは “既知から未知へ” である」

読者の知っている内容を前提にして、知らない情報へ導きます。

これが逆の順番だと、読みにくい文章になってしまう。

段落で文章をつなぐときも、段落の終わりに未知の情報を
持ってきたら、次の段落のでは冒頭で、それを繰り返します。

段落同士の「しりとり」構造をつくることで、
既知から未知への連鎖をつくると、
文章全体がわかりやすい構成になるようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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| 文章術 | 07:26 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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シカゴ・スタイルに学ぶ論理的に考え、書く技術 吉岡 友治著

シカゴ・スタイルに学ぶ論理的に考え、書く技術: 世界で通用する20の普遍的メソッド ... 根拠の中身は、「段落のつくり方」 で記載した理由、説明、例示・データになります。

| 読書による経験価値 | 2016/01/31 19:06 |

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