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アジア・シフトのすすめ

アジア・シフトのすすめ (PHPビジネス新書)アジア・シフトのすすめ (PHPビジネス新書)
(2014/12/18)
田村 耕太郎

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kindle版 シンガポール発 最新事情から説く アジア・シフトのすすめ (PHPビジネス新書)

満足度★★★
付箋数:19

  「もし私が若い日本人で、英語が話せたら、
  私は日本を出て行くだろう」

これはシンガポール建国の父と呼ばれるリー・クアンユーさんが
日本の未来について語ったときの言葉。

それほど若くはありませんが、この言葉通り、
日本を出て行った人がいます。

それが本書の著者、元参議院議員の田村耕太郎さん。

田村さんは、2014年7月に家族と共にシンガポールへ
移住しました。

  「 “外” にいると、自分が住んでいた国の未来が客観的に
  見えてくる。世界は動的であり、相対的なものだ。
  日本だけを静的にみていても、未来を見通すことはできない。」

21世紀はアジアの時代と言われて久しいですが、
本書は、日本を出てアジアを肌で感じた田村さんの近未来予測。

単なる日本悲観論やシンガポール礼賛ではなく、
できるだけ客観的にアジアを分析し、
その成長エンジンを日本に取り込むよう提言されています。

ちなみに、本書が指すアジアとは、主に東アジアと南アジア。

言及されているのは、中国、インド、フィリピン、インドネシア、
マレーシア、カンボジア、シンガポールです。

これらアジア諸国の中で、多くのページを割いて
日本と比較されているのが、田村さんが移住先に選んだ
シンガポールです。

興味深かったのは、今や世界最強国家と言われ、
飛ぶ鳥を落とす勢いのシンガポールのリーダー達が、
自国に対して超悲観的であること。

1人当りのGDPは日本を抜いてアジアナンバーワン。

IMD、WEF、IFCなどの世界の各機関が発表する
国際競争力ランキングで常にトップ3に入っている唯一の国。

日本が手本にしたいくらいの最強国家シンガポールですが、
その未来に否定的なシンガポーリアンのエリートが多いようです。

  「2030年にはシンガポールは消えてなくなっている」
  
  「都市国家で長期間繁栄した例は古代を除いて最近はない」
  
  「政治的に多様な意見が許されない国が長期的に栄えるはずはない」

しかし、こうした危機意識こそがシンガポール躍進の
原動力の1つだったのだと思います。

田村さんは、これらシンガポールのリーダー達の発言を聞いて、
元インテルCEOのアンディ・グローブさんが言った
「Only the Paranoid survive(偏執的な人間だけが
生き残ることができる)」を体現していると述べています。

シンガポールの成功はリー・クアンユーさんのリーダーシップに
依るところも大きいですが、それを支えたエリートたちが
健全な危機意識を持っていたからこそ実現できたのでしょう。

何の資源もない淡路島ほどの小さな島が、たった50年の期間に
世界で最も豊かな国の一つに成長したシンガポールからは、
日本が学ぶ点が多いということです。

田村さんが、アジアを実際に見て分析た結果、
「これからの10年、日本人がすべきこと」として
本書で挙げられていたのは、次の3つでした。

  1. アジアを旅しおく
  2. 英語そして中国語を勉強しておく
  3. 異文化・他宗教への理解および寛容さを持つ

この本から何を活かすか?

本書では香港の富豪リーカンシーの教えが紹介されていました。

20万円の給料をもらったら、それをどう使うか?(家賃除く)

  6万円(30%) : 生活費 ― 食費やコンディショニング
  4万円(20%) : 友達づくり ― ネットワークをつくる
  3万円(15%) : 学び ― 本や講座などの自己投資
  2万円(10%) : 旅 ― この資金で年1回は旅に出る
  5万円(25%) : 貯金 ― 新しいことに挑戦するための資金

実際の配分金額はさて置き、このようにお金の使い道を
予め考えておくことは大切ですね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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