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大前研一 日本の論点 2015~16

大前研一 日本の論点 2015~16大前研一 日本の論点 2015~16
(2014/11/14)
大前研一

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kindle版 日本の論点2015~16

満足度★★★
付箋数:20

  「さて、今の日本にとって最大の論点は何だろうか。
  種切れのアベノミクス、冷え込んだ中国や韓国との関係、
  (中略)・・・各論はいくらでもある。しかし論点を整理して
  1つに絞るならば、約1000兆円を超える巨大な国家債務をどうするか、
  という問題に尽きると私は考える。」

これは、本書のプロローグで大前研一さんが語った言葉。

40兆円の税収しかないのに、100兆円の予算を組み続ける日本。

過去に積み上げた債務の利払の問題もありますが、
まずは止血をしなければ、債務残高は増え続けるばかりです。

この国家債務問題で、いちばん問題なのが、
日本国民の多くがこのことについて、見て見ぬふりをして、
やり過ごしていることと、大前さんは指摘します。

  「超倹約か、超増税か、あるいは両方か―。
  国家債務問題の解決策はこれしかない。
  ところが、そうした正論を真正面から訴える政治家は
  ほとんど選ばれないし、マスコミも報道しない。
  従って、この超難題を解決しようという国民的議論が
  立ち上がってこない。」

大前さんの言う通り、日本の国家債務は最も優先して
解決しなければならない問題だと思います。

だから、各論など後回しにして、徹底的に国家債務問題について
議論し、解決策を探るべきでしょう。

ところが、その各論について多岐に渡って
論じているのが本書です。

なぜなら、本書はプレジデント誌で大前さんが連載している
「日本のカラクリ」の1年分の記事の中から、
反響の大きかったトピックを中心にまとめたものだから。

同連載をまとめて、2013年10月に刊行された
日本の論点」の続編となります。

前著同様、雑誌の連載記事らしく話題が豊富で、
様々なことに言及している点は、読んでいて飽きませんが、
優先すべき国家債務問題について論じられているのは、
書き下ろしのプロローグのみです。

  「こうやって論を並べておいて言うのもなんだが、
  論点は広げればいいというものではない。
  論点を広げすぎると議論が拡散してしまうからだ。
  コンサルティングの世界でも、クライアントが抱えている
  課題をあれやこれやとあげつらうだけのコンサルタントは
  レベルが知れる。課題を煎じ詰めて問題の本質を炙り出し、
  処方箋とともに端的に示せなければ、相手にアクションを
  促すことはできない。」

それでは、なぜ、大前さんはプロローグ以外で
国家債務問題について論じていないのか?

今回まとめた期間の連載記事の中に、たまたま
国家債務問題がなかったのでしょうか?

もし、それが理由なら、わざわざ本書のために書き下ろした
プロローグで、国家債務が優先して解決すべき問題だなどど
書かないでしょう。

大前さんの意図としては、本書に掲載されている
各論の大前さん的な思考法や解決の手法を学び、
最重要課題については、国民一人ひとりが自分の頭で
考えて欲しいということなのでしょう。

この本から何を活かすか?

  「スマホがコモディティ化すればするほど、
  そこからどんな情報を引き出せるか、
  使い手の情報力が “違い” を生むのだ。」

「違い」を生み出すために、大前さんは、

  「食べ物を胃に入れる金額と情報を頭に入れる金額を同じにせよ」

とも言います。

食費と同じ金額の情報投資って、かなり大きいですね。

スマホのコモディティ化で、出てきた話ですが、
情報投資は、何もスマホのコンテンツに限定するものでは
ないと思います。

読書も、立派な情報投資ですね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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