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統計学が最強の学問である[実践編]

統計学が最強の学問である[実践編]---データ分析のための思想と方法統計学が最強の学問である[実践編]---データ分析のための思想と方法
(2014/10/24)
西内 啓

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kindle版 統計学が最強の学問である[実践編]

満足度★★★★★
付箋数:28

2013年1月に刊行され、一大「統計ブーム」を巻き起こした
西内啓さんの『統計学が最強の学問である』。

私も絶賛した本で、統計学がどれほど有用なのかがわかり、
取っ付きづらい統計を学ぶモチベーションが上がりました。

しかし、この本はあくまで統計学の「入門の入門」。

この本を読んで、統計を勉強する気満々になった方は、
次に統計学の入門書へ進むことになります。

ところが、そこで次のような壁にぶち当たる・・・・

  ・数式が出てくると手が止まる
  ・しかしツールをいきなり触っても何を意味しているのかわからない
  ・それぞれの手法が自分の仕事にどう役立つのかがわからない
  ・自分の仕事に必要な範囲がどこまでなのかがわからない

要するに、学問として統計を学びたいわけではなく、
道具として統計をビジネスで活用したいので、
既存の本では、そのニーズが満たされないのです。

そこでそのニーズを満たすべく、実践編として書かれたのが本書です。

  「本書の狙いは、すべてのビジネスマンにとって有用な、
  データからアウトカム(最大化したい/最小化することで
  利益に繋がる成果指標)と説明変数(アウトカムの大小を
  説明しうる要因)も関連性を分析できるようになることにある。」

正直、本書を読む前は、実践編となると普通の統計本に
なってしまうのではないかと心配ましたが、
そんな心配は杞憂に終わりました。

やはり、西内さんの統計本は、一味も二味も違います。

例えば、小学生でも知っている「平均値」。

あなたは、「平均値」と「割合」が本質的に同じであることを
知っていましたか?

仮に100人のグループで「男性である度合い」を調べるとします。

このグループの内、60人が男性なら60%の「割合」ですね。

ここで調査の結果、自分が男性と回答したなら1、
そうでなければ0の値として平均値を出します。

  (1×60+0×40)÷100=0.6

この平均値0.6は先ほどの60%という割合と同じ値になります。

  「つまり、割合と平均値というまったく別物の集計方法が
  存在しているわけではなく、数の形で表現できない質的変数に
  ついては、それぞれの分類についての1か0かという形で
  表現される “該当するか度合い” という量的変数を考え、
  その平均値を計算しているということなのだ。」

意外と平均値と割合が同じ意味であることを
知らなかった人は多いのではないでしょうか。

本書では、仮説検定、重回帰分析、ロジスティック回帰、
因子分析、クラスター分析などの手法が解説されていますが、
その前提として、平均値などの本質的な意味合いも
詳しく学びます。

一般的にデータに偏りがある場合など、
平均値だけで判断してはいけないとも言われますが、
「洞察のための統計」では、平均値は中央値など他の
代表値より推定の方法として相応しい。

  「平均値とは最小二乗法に基づき、観測値に含まれるズレを
  最も小さくすると考えられる良い推定値である。」

平均値を、データを足してその数で割るという、
当たり前の計算過程ではなく、なぜそうした計算を行った結果、
得られる平均が洞察の統計学で重要になるかという、
本質を理解するための説明にページが割かれています。

本書を読むと、こういう結果を求めているからこの分析をするという、
意味の分かった統計分析ができるようになります。

この本から何を活かすか?

  「儲かりそうなアイディアが見つかったら、
  適切なランダム化実験あるいはA/Bテストで検証しよう」

本書では、統計分析の結果として相関と因果を混同しないように
といった漠然とした注意ではなく、あくまでビジネスに則した
具体的なアドバイスが書かれているのがいいですね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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| 数学 | 06:59 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

久々の★★★★★ですね!
買いました

| yama | 2014/12/02 08:42 | URL |















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