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スタンフォード・マッキンゼーで学んできた熟断思考

スタンフォード・マッキンゼーで学んできた熟断思考スタンフォード・マッキンゼーで学んできた熟断思考
(2014/09/26)
籠屋 邦夫

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満足度★★★★
付箋数:25

クロスメディア・パブリッシングの瀧澤さんから献本いただきました。
ありがとうございます。

私たちが、仕事やプライベートで日々迫られる意思決定には、
即断即決すべきものと、そうすべきでないものがあります。

ほとんどの問題は、即断即決で大丈夫。

しかし、あまり数は多くありませんが、その決断が将来を左右し、
一度の失敗で取り返しのつかないダメージを負う問題もあります。

しかもそのような問題に限って、複雑で判断が難しい。

なぜなら、意思決定には次の条件が入っているからです。

  ・不確実性のもとで判断しなくてはならない
  ・二者択一ではなく、複数の選択肢が考えられる
  ・価値判断の基準によって結論が大きく異る
  ・下した決断が、将来に大きな影響を及ぼす

企業の例では、環境の変化による戦略転換などがそうですし、
個人では転職などのキャリア設計などがこれに当たります。

このような「これからの大事なこと」に対して、後悔しない、
ベストな決断をするには、どうしたらよいのでしょうか?

ここで思いつくのが、ロジカルシンキングによる意思決定です。

もちろん、ロジカルシンキングやそのためのフレームワークは、
現状やその延長線上にある少し先の未来について分析するには、
非常に有用なツールです。

しかし、ロジカルシンキングから「で、どうする?」の部分は
導き出せません。

ロジカルシンキングで行った現状分析から、意思決定するには、
ある種天才的なアイディアの「ひらめき」や「跳び」が必要に
なるのです。

つまり、ロジカルシンキングから先のベストな決断に進めるのは、
一部の限られた才能ある人だけなのです。

そこで、「ひらめき」や「跳び」を必要としない、
誰もができる意思決定方法として、本書で籠屋邦夫さんが
紹介するのが「熟断思考(ディシジョン・マネジメント)」です。

これは、籠屋さんがスタンフォードで学んだ意思決定理論と
マッキンゼーで学んだロジカルシンキングを融合させて
作り上げた方法論です。

本来、「ひらめき」や「跳び」が必要とされた部分を
意思決定理論で埋め、システマティックに判断します。

熟断思考では、次の6つのステップで意思決定を行います。

  1. 悩みや課題のリストアップと全体観の把握
  2. 個別課題のフレーム設定
  3. 具体的な複数の選択肢の検討
  4. 不確実要因の明示的な取り扱い
  5. 価値判断尺度の認識とトレードオフ判断
  6. 1~5を統合した最終的な意思決定への取り組み

この6つのステップに従って決断すると、複雑に交差した課題でも、
誰でも確実に、後悔しないベストな選択肢にたどり着けるようです。

本書で紹介される事例の中心は、集団による意思決定ではなく、
個人のものです。

籠屋さんは、最初に熟断思考の基本を押さえるために、
本書を個人編と位置付けており、次作で集団編の執筆を
構想しているようです。

意思決定に期待値計算も行う本書のディシジョン・マネジメントは、
個人的には、非常にしっくりくる思考法でした。

この本から何を活かすか?

  「私もマッキンゼー時代に大前さんのもとで働く機会があった
  のですが、思考の瞬発力は猛烈なものでした。
  大前さんは、若い頃から徹底的に現状分析の経験を積んでおり、
  まずその時点で並みのコンサルタントとは格が違います。
  彼の特徴は、その分析をもとに、天才的な“跳び”を見せることです。
  (中略)しかし、そうした天才的な人物だからといって、その答えが
  企業によい影響をもたらすかといえば、そうではないと思います。
  というのも、天才的なアイディアを思いつく確かな方法論は
  ないために、会社組織の継続性という面から言えば、非常に危ない
  やり方でもあるからです。」

私も、大前研一さんの「跳び」の部分はスゴイと思う反面、
自分ではそんなことは思いつかないという、諦めもありました。

この部分の記述を読んで、「やっぱり、そうだよね」という
共感がありました。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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