頭はいいのに… なぜうまくいかない?
2008年04月19日

頭はいいのに… なぜうまくいかない?
(2008/01/31)
アレン・ウィーナー 商品詳細を見る
満足度★★★
信頼されるコミュニケーション術を身につけるための本です。
頭はいいのに、空気が読めない
頭がいいのに、常識がない
頭がいいのに、上手に伝えられない・・・
読んでいて、「そういう人、いるいる」とか、「ひょっとして、自分?」
と思えるさまざまな、“So Smart But…”な人が、
本書には数多く登場します。
これらの人たちに対し、本書では、
「能力」、「人格」、「落ち着き」、「社交性」、「外向性」
の5つの面から、改善のための処方箋を示します。
正直、読んでいて心に刺さるフレーズは、そんなにありませんが、
実用面で考えると、いろいろと活用できそうです。
見た目を決める要素から、レトリックのパターン、
要点を伝える順序など、けっこう細かな点にまで、言及しているので、
自分の弱点に対してピンポイントで、改善することもできるでしょう。
また、付録にまとめられた、
信頼性の多面評価チェックシートも利用価値がありそうです。
著者のアレン・ウィナーさんも、監訳者の佐藤昌弘さんも
共にコンサルタントを生業としていますので、
そういったコンサルタント目線で本書が活用しやすいかを考えて、
書かれている印象を受けました。

上司には「ささいなこと」でも、部下にとっては大問題
これは、本書にある一つの事例ですが、
上司と部下という人間関係以外でも、
当てはまることがないか、自分に問うべきテーマだと思います。
例えば、
・自社には「ささいなこと」でも、クライアントにとっては大問題
・自分には「ささいなこと」でも、彼女にとっては大問題
・親には「ささいなこと」でも、子供にとっては大問題
など、相手にとっては、もっと深刻な問題なのかもしれません。
この相手側から見る視点を、忘れないようにしたいものです。
Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
- 関連記事
-
- FBIアカデミーで教える心理交渉術 (2008/05/13)
- 頭はいいのに… なぜうまくいかない? (2008/04/19)
- 論理で人をだます法 (2008/04/08)