活かす読書
ikadoku

ビジネス書・ベストセラー本・科学本を中心に13年以上、ひたすら本を紹介し続けるブログ。既に紹介した本は3700冊以上。

クリエイティブ資本論

2008年04月18日
社会・国家・国際情勢 2

クリエイティブ資本論―新たな経済階級の台頭
クリエイティブ資本論―新たな経済階級の台頭
(2008/02/29)
リチャード・フロリダ 商品詳細を見る

満足度★★★★

「全米で、一番クリエイティブな都市はどこか?」

こう聞かれれば、私ならシリコンバレーが近いから
サンフランシスコと答えると思いますが、正解は違います。

本書のクリエイティビティ・インデックスによると、
全米で最もクリエイティブな都市は「オースティン」。

恥ずかしながら私は、
「オースティンって南部の町かな?」程度のイメージしかなく、
テキサス州にある都市だと、きちんと認識していませんでした。

さて、本書の著者であるリチャード・フロリダさんは、
ファミリーネームが“フロリダ”だけに、
「地域や都市」について研究する社会学者です。

本書の中心となる考えは、

  「現代はクリエイティブな階層の人たち(クリエイティブクラス)が
  大きく経済に影響を与える時代であるが、
  このクリエイティブクラスは、ある特定の“地域”が引き寄せている」

というものです。

曰く、クリエイティブな人たちは、
仕事がある場所よりも、住みたい所に集まると。

そこで、重要となるのが、

  ・何が、あるのか?
  ・誰が、いるのか?
  ・何が、起こっているのか?

に着目した「場所の質」という考え方。

更に、フロリダさんは経済が成長するには、
「3つのT」(技術・technology、才能・talent、寛容性・tolerance)
が必要であると提唱します。

冒頭のオースティンは、この要素を満たすように発展しているそうです。

また本書では、「寛容性」の度合いを測るために、
一つの尺度として、 ゲイの人たちのいる割合を示す
「ゲイ指数」を用いているのが、興味深いところでした。

もともと、フロリダさんは、ハイテク技術者の集まる地域のリストと、
ゲイの人たちが集まる地域のリストに、強い相関があることに気づいて、
本書のアイディアを着想したとか。

ひょっとしたら日本でも、
積極的にゲイの人たちを受入れる都市ができれば、
例えそれが地方都市でも、大きな経済発展が
期待できるのかもしれませんね。

どこかの、自治体の首長さん、このアイディアどうでしょうか?

この本から何を活かすか?

最近、いろいろな本を読んでいて目にするのが、
「弱い絆」というキーワード。

実は1970年代から注目されていた考のようですが、
個人的には、ここ半年くらいで読んだ本で、特に見かけます。

本書でも、「弱い絆の強さ」について言及していました。

ブログという媒体も、言ってみれば「弱い絆」で
つながっているようなものですよね。

近いうちに、このキーワードをタイトルに使った、
ビジネス書が世に出るような気がします。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.  

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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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2009年04月17日 (金) 07:30

ikadoku

通勤立ち読みブックラリーさん

告知いただき、ありがとうございます。
podcast聞いてみます。

2009年04月18日 (土) 06:28