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名機オスプレイの呪い

名機オスプレイの呪い名機オスプレイの呪い
(2014/05/09)
渓 由葵夫

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満足度★★★
付箋数:15

さくら舎さんから、献本いただきました。ありがとうございます。

実は結構前に、頂いた本でしたが、私が普段読む本と種類が違い、
なかなか手を出せず、紹介が遅れてしまいました。

本書は、沖縄に配備されてニュース等でも話題になった
ハイテク輸送機オスプレイが日本を飛ぶ背景を解説した本。

  第1章 あいつがやってきた・・・オスプレイのひみつ
  第2章 軍用機の進化・・・オスプレイのご先祖さま
  第3章 垂直上昇への挑戦・・・オスプレイへの道
  第4章 羽をもがれた日本・・・オスプレイの怨念
  第5章 国防とは何か・・・オスプレイの功罪

オスプレイとは、ヘリコプターで有名なベル社と、
アメリカ唯一の大型旅客機メーカーであるボーイング社の
共同開発によって完成した軍用機です。

アメリカ海兵隊およびアメリカ空軍に採用されています。

オスプレイは、「航空エンジニアたちの夢を叶えた飛行機」と
呼ばれます。

なぜならオスプレイは、「飛行場のいらない飛行機」だから。

三枚羽のプロペラによって垂直上昇し、かつ水平飛行も可能な
固定翼機とヘリコプターの特性を同時に持った機体です。

エンジンとプロペラを斜め45度に傾けると、
STOL(Short takeoff and landing)短距離離陸も可能。

飛行場がいらないというと、ヘリコプターとの比較になりますが、
そのスピードと飛行距離は比べものになりません。

オスプレイのスピードは、現行時速にして約520キロで、
ヘリコプターの2倍のスピードで飛ぶことができます。

また航続距離も、岩国~沖縄間の約1000キロを無給油で飛行し、
ヘリとは圧倒的な違いを見せました。

もともと、飛行機の垂直上昇と転換飛行は、
アメリカ航空産業の悲願で、投じた予算と開発年月を考えると、
形にせずにはすまない状況で、ベル社にいたっては、
このプランだけで開発までに半世紀を費やしたといいます。

滑走路がない場所でも離着陸でき、尚且つ高速で長距離の
移動が可能な機体は、軍事作戦上開発を迫られ、
ボーイング社も加わったジョイントベンチャーで
何とか完成にこぎつけたそうです。

正式名称は、海兵隊使用の機体がMV-22Bオスプレイで、
空軍使用の機体がCV-22Bオスプレイ。

予定される任務は、兵員および物資の輸送です。

このオスプレイが沖縄の普天間基地に配備されることに対し、
反対のデモが繰り返され、話題になりました。

その際は、軍事的な意味合いよりも、
騒音問題や墜落の危険度などが注目されました。

日本では、悪魔の使者のように言われているオスプレイについて、
本書では知られざる開発逸話と導入の背景などを詳しく解説します。

タイトルは「名機オスプレイの呪い」となっていますが、
著者の渓由葵夫さんは、単純に配備を批判する本を書いた
わけではありません。

渓さんは、米中ロの軍事的バランスを変える可能性のある
オスプレイの真の能力に言及し、その配備の目的と功罪を
冷静に炙り出します。

また、オスプレイ開発までの歴史にかなりページを
割いていますから、本書は航空機ファンを意識して
書かれているのかもしれません。

この本から何を活かすか?

沖縄県の男性消防士のみなさんが、マッチョに鍛えた肉体で
ポージングする、ヌードカレンダーが発売されているそうです。

発売の目的は、「民間版ドクターヘリMESH(メッシュ)」の
年間1億円かかるという維持費をサポートするため。

渓さんは、このような努力をするより、普天間にも嘉手納にも
山ほどヘリがあるので、必要なときに米軍に協力を頼んだ方が
良いのではないかと提案しています。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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