活かす読書
ikadoku

ビジネス書・ベストセラー本・科学本を中心に13年以上、ひたすら本を紹介し続けるブログ。既に紹介した本は3700冊以上。

「やる気を出せ!」は言ってはいけない

2008年04月15日
組織・社内教育・コーチング 4
「やる気を出せ!」は言ってはいけない ~行動科学で見えてくるリーダーの新常識~
「やる気を出せ!」は言ってはいけない ~行動科学で見えてくるリーダーの新常識~
(2008/02/09)
石田 淳 商品詳細を見る

満足度★★★★

本書を読んでいて、山本五十六さんの言葉

 「やってみせ、言って聞かせて、させて見せ、ほめてやらねば、人は動かじ」

を思い出しました。

本書は、組織のパフォーマンスを上げたい
“リーダーのための本”ですが、「部下をどう動かすか」ではなく、
「どうしたら部下に自発的に動いてもえるか」に焦点を当てています。

そのためには、部下が喜んで仕事ができる
環境と関係性を作る必要があります。

そこで登場するのが、本書で説明される「行動マネジメント」。

これは、行動分析学をベースにした、“見える行動”に着目した
マネジメント手法で、成果だけを評価するのでなく、
「望ましい行動」をしたかどうかというプロセスも評価の対象とします。

そこで大切となるのが、“望ましい行動とはなにか”、
つまり、効果のでる“やり方”を、きちんと事前に教えることです。

ですから、本書のタイトルになっている、
「ヤル気を出せ!」や「常識でわかるだろう」などは、
リダーとしては、決して言ってはいけない言葉であり、
それよりも、具体的な方法を示し、楽しく取り組める環境を
整えることが重要であると、説明されています。

本書は、150ページ程度のサラサラ読める本で、
行動マネジメントの概要を知るには、非常に手ごろです。

“組織”の行動マネジメントについてもう少し詳しく知りたい方には、
著者の石田淳さん自身が、あとがきで、
短期間で組織が変わる 行動科学マネジメント』を勧められていました。

“個人”の行動をマネジメントする本では、『「続ける」技術』がありますが、
コストパフォーマンスの面では、『すごい「実行力」』が私のオススメです。

この本から何を活かすか?

さて、問題は

 「本書を読む必要がある上司ほど、本書を読む可能性が少ない」

ことにあります。

そこで、もし、あなたの上司がそういった“困った上司”なら、
「どうしたら本書を、その上司に読んでもらえるか?」に
智恵を絞るべきでしょう。

そこで、ヒントとなるのが、本書の行動マネジメント。

上司に「読ませる」のではなく、
上司が「読みたくなる環境」を用意することが
ポイントとなるのではないでしょうか。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.   
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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

コメント4件

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h.tanaka

こんにちは、
『「やる気を出せ!」は言ってはいけない』 は、読んでいないのですが、『短期間で組織が変わる 行動科学マネジメント』は読みました。
人の行動する仕組みが、わかりやすく書いてありました。おススメです。

私は、他人に思うように動いてもらえず、悩み中なので、『「やる気を出せ!」は言ってはいけない』も読んでみようと思います。


ちなみに、動物の行動する仕組みって、脳みその大小にかかわらず同じなんですね。うちの犬に、やってほしいことを覚えさせるのに似通ったことをやってました。
人の場合は、犬ほど単純でないので、より難しいのですけど。

2008年04月15日 (火) 14:06

ikadoku

h.tanakaさん

実は、私は『短期間で組織が変わる行動科学マネジメント』
は既に注文済みですが、まだ読んでいません。

石田さんの「あとがき」の感じからすると、
『やる気を出せ!』を詳しく書いたものが
『行動科学マネジメント』なのかもしれません。

ですから、h.tanakaさんのように、
先に『行動科学マネジメント』を読んだ方は、
一度、書店で中身を確認してから、『やる気を出せ!』
を読むかどうか検討した方が良いかもしれませんね。

2008年04月16日 (水) 10:16

セイ

ikadokuさん

久しぶりの投稿です(笑)

石田ファンの一人です。以前、2年程前に行動科学のセミナーに
参加して以来、すっかり『行動科学派』になりました。

最近の若い世代に『情報処理障害』*ある適性検査会社の造語
が増えているそうです。

情報処理障害とは、聴覚を通して指示された内容の理解度が極端に
低い(通常の2割程度)タイプ。

・何度も同じミスを繰り返したり
・視覚の空間が著しく(視野は正常)狭く、同じ場所にあっても
(いても) 自分の視野にないモノ(人)がない!(見えない)

というような特長があるそうです。

そういうタイプの人に、『行動科学』を用いることは非常に有効な
ツールになります。

 わかりやすく=小学生でもわかるレベル

まで、行動を分解し

・順番
・動作
・完成絵図面

時間的流れと視覚(写真やコピー)情報をふんだんに
取り入れたマニュアルがあれば(行動科学に基づいた)
社員教育(育成)も効果的に行えることが期待されます。

2008年05月01日 (木) 15:18

ikadoku

セイさん

こちらこそ、ご無沙汰していました。

さすが、石田さんのファンだけあって、
コメントの説明が詳しく、分かりやすいですね。

最近「短期間で組織が変わる」が、やっと私の手元に
届きましたので、これを読んで、もっと行動科学について
理解を深めたいところです。

2008年05月02日 (金) 09:17

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