活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

PREV | PAGE-SELECT | NEXT


≫ EDIT

ロボットは東大に入れるか

ロボットは東大に入れるか (よりみちパン! セ) (よりみちパン!セ)ロボットは東大に入れるか (よりみちパン! セ) (よりみちパン!セ)
(2014/08/10)
新井紀子

商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:20

受験勉強で苦しんでいるときは誰でも、
もっと記憶力が良かったらとか、計算が速ければいいのに、
などと考えるものです。

私たちが欲しかった記憶力や計算力を持っているといえば、
コンピュータやロボットが思い浮かびます。

では、ロボットは東大に入ることができるのでしょうか?

実際に東京大学入試を突破することを目標とした人工頭脳開発の
プロジェクトがあります。

これは、国立情報学研究所が中心となって2011年よりスタートした
「東大ロボット(通称:東ロボ)」プロジェクトです。

こんなプロジェクトが立ち上がるくらいですから、
現時点では、ロボットは東大に入る学力はありません。

なぜなら、コンピュータは基本的に3つのことしかできないから。

コンピュータができるのは、有限の知識と、特定の条件下における
特定のて続き、そして、同様に繰り返すの3つだけです。

例えば、コンピュータが得意そうな数学の問題を解く場合でも、
日本語を知っていなければ、題意がつかめないず、
計算したり、正解を探しだすことができないのです。

ちなみに、2013年に実施した全国センター模試での
東ロボくんの7科目の成績は、偏差値45.0でした。

東大はおろか、合格可能性が80%以上と判定された国公立大は、
わずかに1大学2学部に留まりました。

  「この本は、どんなすごい技術でロボットを東大に入れるか、
  について解説する本ではありません。
  なぜ、ロボット/人工知能/コンピュータ(計算機)が、
  1秒間に1京回計算ができ、チェスや将棋のプロを破り、
  マイケル・ジャクソン風のダンスを踊れるようになっても、
  東大に入ることが難しいのか、そのことについてみなさんと
  一緒に考えるための本です。」

著者は国立情報学研究所に所属し、「東ロボ」プロジェクトでは、
数学を担当する新井紀子さん。

この人工頭脳プロジェクトで、将来的に人工知能でできることと、
できないことが見えてきますから、自ずと私たちが今後
磨いておくべき能力もわかることになります。

ターミネーターに出てきた人工知能のスカイネットが、
人類を滅ぼそうとするようなことは、現段階では、
かなり遠い未来のように感じられました。

ただし、「東ロボ」プロジェクトの目標は、
2021年度に東京大学入試を突破することです。

本当にこの目標をクリアできれば、その後の人工知能開発は
急速に進歩する可能性があるようにも思えました。

本書は人工知能開発の最前線がわかると同時に、
私たちがロボットに置き換えられないようにすべきことを
考えさせられる本でした。

この本から何を活かすか?

  チューリングテストを突破する意外な方法

チューリングテストとは、機械が人と同じような知性を
持っているかどうかを判定するテストです。

機械と人間が一定時間チャットをして、その文字だけを見た
何人かの審査員が、どちらが人間かの判定をします。

3割上の審査員を欺けたら、その機械は十分に人間らしいと
判断されます。

1990年からこのチューリングテストを実施する大会が
アメリカで実施されていましたが、2014年に初めてこの基準を
突破する人工知能が現れました。

それが、サンクトペテルブルグのチームが開発した「ユージーン」。

実は、チューリングテストを突破するには、
やや突拍子もないキャラクターを機械に設定するといいようです。

ユージーンはウクライナ在住の13歳の少年という設定でした。

そんな設定をしておくと、自然な英語を話せなくても
不思議ではないし、大人びた会話から急に子供っぽくなっても、
それほど違和感が持たれなかったそうです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加

| 科学・生活 | 11:35 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://ikadoku.blog76.fc2.com/tb.php/2216-f6af9d11

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT