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なぜ生物に寿命はあるのか?

なぜ生物に寿命はあるのか? (PHP文庫)なぜ生物に寿命はあるのか? (PHP文庫)
(2014/08/04)
池田 清彦

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満足度★★★
付箋数:21

日本人の平均寿命は、2013年の厚生労働省の調査では、
男性が80.21歳、女性が86.61歳でした。

いずれも過去最高の平均寿命を更新しました。

100歳以上の長寿者の数も、1980年に約1000人だったものが、
2013年には54000人を超えるほどに増えました。

明らかに日本人の寿命は延びている傾向が見られます。

また、これは日本に限ったことではなく、世界各国の
平均寿命も右肩上がりに長くなっています。

では、このまま医療技術などが発展すると、
ヒトの寿命はどこまでも延び続けるのでしょうか?

「平均」寿命だけに着目すると、まだまだ延びる余地が
あるように思えますが、ヒトの寿命に関しては、
実は延びていないものもあります。

それは、「最大」寿命。

戸籍があって、寿命がはっきりしている人の中で
最も長生きしたのは、1997年に122歳で亡くなった
フランス女性のジャンヌ・カルマンさん。

カルマンさんを超えて長生きした人はいないので、
今のところヒトの最大寿命は120歳ぐらいなのだろうと
言われています。

いくら健康的に暮らせる環境が整い、新薬等が開発されても、
ヒトの細胞の分裂回数には限界があり、ニューロンや心筋細胞の
最大寿命が遺伝的に決まっているので、それを超えて、
ヒトは長生きできないのです。

遺伝的システムの改造でもしない限り、
この最大寿命は超えられない。

しかし、ヒトの細胞のなかでも、分裂回数に限度のない
細胞があります。

それは、「がん細胞」。

がん細胞は、何の治療もしなければ、無限に分裂を続け、
正常な細胞の機能を奪い、やがてヒトを死に至らしめます。

もともと、なぜ正常な細胞に分裂回数の限界があるかというと、
細胞分裂のたびにテロメアと呼ばれる染色体の末端が
少しずつ切れるから。

これはDNAの複製のメカニズムと関係していて、
ヒトは大体、50回細胞分裂が繰り返されると、
このテロメアが消失してしまい、それ以上分裂できなくなって
しまうのです。

しかし、がん細胞ではテロメラーゼというテロメアを再生する
酵素の活性が高く、短くなったテロメアをすぐに
元の長さに戻してしまう。

だから、がん細胞は何度でも分裂できる。

がんは私たちを死に至らしめる病気ですが、実はがん細胞自身は
不死の細胞なのです。

さて、本書はフジテレビの「ホンマでっか!?TV 」で
お馴染みの生物学者、池田清彦さんによる生物の寿命の不思議を
解説する本です。

先ほどのがん細胞は不死でしたが、実はバクテリアなどの
単細胞生物も基本的に不死なのです。

生物は、進化の過程で高度なシステムを得る代償として、
寿命ができたと考えることもできるようです。

本書では生物の起源から、ヒトの寿命を延ばす試み、
更には生命工学の進展により、寿命が延びた未来社会像まで、
テレビ同様のわかりやすい語り口で解説されています。

ちなみに本書は2009年9月にPHP研究所より刊行された
寿命はどこまで延ばせるか? 』を改題し文庫化したものです。

この本から何を活かすか?

  バナナはクローンで増える

私たちが通常食べるバナナには種がありません。
これは三倍体(3n)と呼ばれる種なしバナナで、
無性生殖で増やしたもの。

いわゆるクローンです。

あと、本書でも紹介されていましたが、さし木で増やした、
世界中のソメイヨシノもクローンですね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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