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プロフェッショナル・ファシリテーター

プロフェッショナル・ファシリテーター---どんな修羅場も切り抜ける6つの流儀プロフェッショナル・ファシリテーター---どんな修羅場も切り抜ける6つの流儀
(2014/07/11)
ラリー・ドレスラー

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kindle版 プロフェッショナル・ファシリテーター

満足度★★★
付箋数:23

原題「Standing in the Fire(炎の中に立つ)」。

もちろん、消防士のための本ではありません。

本書は、「炎上した会議」を、うまく取り回すための
ファシリテーターのための本。

ちなみに、ファシリテーターとは、中立的な立場で、
話し合いを促進し、問題解決や合意形成に導く議事進行者。

本書で言う会議が炎上している状態とは、
いわゆる修羅場と化した状態です。

参加者が感情的になり、恐れや怒りを含み、激しく対立し、
収拾がつかなくなってしまった会議です。

そんな炎上する会議を乗り切り、ゴールに導くのが、
プロフェッショナル・ファシリテーター。

本書は、炎上した会議で使えるテクニックや、
結論を導き出すフレームワークを紹介する本ではありません。

修羅場にあっても、軽やかさと落ち着きを失わず、
平常心でそこに立っていられる自分になるための
理論や実践方法を学ぶ本です。

ファシリテーターとしての「心の持ちよう」を示し、
ツールやテクニックを超えた、自分の内面を鍛えることが目的。

激しい感情がぶつかり、混乱と葛藤が渦巻く会議では、
通常のファシリテーションテクニックは役に立ちません。

最後は、ファシリテーターの強いマインドが会議を導くのです。

本書は3つのパートに分かれています。

パート1では、炎上した会議がどのようなものかを解説。

炎には、破壊的な面だけでなく、創造的な面もあります。

その中で、炎を味方につける「炎の達人」の
具体例なども見ていきます。

パート2では、修羅場を切り抜けるための6つの流儀を解説。

このパートが本書の肝となる部分です。

  流儀1 自分の状態変化に敏感になる
  流儀2 「いま、ここ」に集中する
  流儀3 オープンマインドを保つ
  流儀4 自分の役割を明確に意識する
  流儀5 意外性を楽しむ
  流儀6 共感力を養う

ファシリテーターが会議に飲まれてしまうと、
自己防衛的になったり、衝動的に判断してしまい、
会議の目的に沿った、結論を導き出せなくなります。

そうならないために、自分らしさを保ち、
心身を整理するために必要なのが、この6つの流儀です。

パート3では、ファシリテーターの内なる力を
更に高めるためのトレーニング方法を紹介。

会議の事前準備と終了後に行うべきこと、
炎の中でも落ち着いた判断ができるようになるための
日常的なトレーニング方法が披露されています。

本書の特徴は、ビジネスの会議はもちろん、
世界中のさまざまな会議の事例が示されていることです。

銃を携えた警備隊の喧嘩腰の組織内会議や、
ユダヤ教のラビが異教徒との結婚について議論する
大集会など、私たち日本人の現実からは、
なかなか想像がつかない会議も登場します。

ビジネス上の会議だけでなく、NPOやコミュニティでの会議など、
さまざまな分野でファシリテーションの重要性が高まっています。

そして、どんな会議でも炎上する要素を持っていますから、
本書は会議を招集するリーダーやファシリテーターが
読んでおくべき一冊だと思います。

この本から何を活かすか?

  「喫茶店や公園、宴会など周囲に人がいる場所で、
  静かに五感を研ぎ澄ませ、空間に身体を溶け込ませていく
  つもりで、周りで起こっていることに、身をゆだねてみよう。
  すべての感覚器官がその場所に広がっていくイメージだ。」

これは2番目の流儀「“いま、ここ”に集中する」ための
トレーニングです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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| 会議術・ファシリテーション | 06:53 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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